(仮訳)カラブリア州産の新種Naetrocymbe mori-albae
Puntillo, D. & Ravera, S., Naetrocymbe mori-albae, a new species from Calabria (Southern Italy). herbmedit.org. Available at: http://www.herbmedit.org/flora/23-005.pdf [Accessed February 11, 2014].
【R3-00381】2014/02/11投稿

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3行まとめ

イタリア南部のカラブリア州でマグワの枝から採集された菌をNaetrocymbe mori-albaeとして新種記載した。
本種の共生藻は見出されず、地衣ではないか、あるいは地衣化の程度が弱いグループだと考えられた。
本種はおたまじゃくし型の1隔壁を持つ子嚢胞子や、子器がしばしば4-8つ線状に配列する点で特徴づけられた。
Italy, Calabria, Cosenza, loc. Cuccari municipality of Fuscaldo

(新種)

Naetrocymbe mori-albae D. Puntillo & S. Ravera
語源…マグワの
※2014年2月11日現在、MycoBank/Species fungorumには登録されていない。

【よく似た種との区別】
Naetrocymbe punctiformis
樹皮に生息する
子嚢果のサイズが0.1-0.2 mmと非常に小さい
子嚢のサイズが類似している
子嚢が倒洋梨形
子嚢胞子に1隔壁を持つ
偽側糸が数珠形
周糸状体を欠く
本種より子嚢胞子が長い
本種と異なり子嚢胞子がおたまじゃくし形ではない
本種と異なり基部の末端が尖らずいくぶん丸くなる
本種と異なり胞子外壁が通常はっきりとしている
本種と異なり子嚢胞子に2油滴を含む
本種より偽側糸が長い
Arthopyrenia tuscanensis
子嚢果のサイズが0.1-0.2 mmと非常に小さい
子嚢胞子がおたまじゃくし形
子嚢胞子に1隔壁を持つ
子嚢胞子の基部末端が尖る
胞子外壁が不明瞭
本種より子嚢の幅が狭い
本種と異なり子嚢が倒洋梨形だけではなく倒棍棒形のこともある
本種より子嚢胞子が短い
本種より子嚢胞子の下部の細胞がはっきりと円錐形になる
本種と異なり偽側糸を欠く
本種と異なり周糸状体を持つ
Anisomeridium ranunculosporum
本種より地衣化の程度が大きい
本種と異なり共生藻が確認されている(スミレモ属)
本種と異なり”involucrellum”がKOH水溶液で緑色の呈色反応を示す
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子に油滴を含む
本種と異なり偽側糸が長い細胞からなる
本種と異なり大分生子と小分生子を持つ