(仮訳)中国南部産の新種Nakataea setulosaおよびUberispora formosa
Ma, J. et al., 2014, Nakataea setulosa sp. nov. and Uberispora formosa sp. nov. from southern China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0958-7 [Accessed February 19, 2014].
【R3-00409】2014/02/19投稿

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3行まとめ

中国南部で広葉樹の枯れ枝から採集された2種の菌を、Nakataea setulosaおよびUberispora formosaとして新種記載した。
Nakataea属と近縁属の比較を行うとともに、新種を含むNakataea属菌の検索表を掲載した。
また、Uberispora属についても近縁属との比較を行い、形質一覧表と検索表を掲載した。
中国広東省肇慶市鼎湖山

(新種)

Nakataea setulosa Jian Ma & X.G. Zhang
語源…剛毛状の(分生子の先端と基部から剛毛が伸びることから)
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【よく似た種との区別】
Nakataea oryzae
分生子の形状が類似している
分生子が平滑
分生子に3隔壁を持つ
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が鎌形になる
本種と異なり分生子に剛毛を持たない
Nakataea fusispora
分生子の形状が類似している
分生子に3隔壁を持つ
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子に剛毛を持たない
中国海南省昌江黎族自治県保梅岭保護区

(新種)

Uberispora formosa Jian Ma & X.G. Zhang
語源…美しい(分生子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Uberispora simplex
分生子中央の細胞のサイズの範囲が重なる
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄が分枝する
本種と異なり分生子の中央の細胞が直接分生子形成細胞に付着しない
本種より分生子の周縁の細胞の長軸が短い
本種と異なり分生子の周縁の細胞が類球形~円錐形ではなくアンプル形
本種と異なり分生子に”apical cell”を持つ
本種と異なり内生出芽型の分生子形成様式をとるシンアナモルフを持つ
Uberispora heteroseptata
分生子中央の細胞のサイズの範囲が重なる
分生子の周縁の細胞のサイズが重なる
分生子柄が分枝しない
本種より分生子柄の幅が広い
本種と異なり分生子が類球形~円錐形ではなく円錐形
本種と異なり分生子の中央の細胞が直接分生子形成細胞に付着しない
本種と異なり分生子の周縁の細胞に隔壁を持つ
本種と異なり内生出芽型の分生子形成様式をとるシンアナモルフを持つ
Uberispora tropicalis
分生子の周縁の細胞のサイズが重なる
内生出芽型の分生子形成様式をとるシンアナモルフを欠く
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄が稀に分枝する
本種と異なり分生子が類球形~円錐形ではなく円錐形
本種と異なり分生子の中央細胞が直接分生子形成細胞に付着しない
本種より分生子の中央の細胞のサイズが大きい