(仮訳)塩性湿地の生息地に産した新種、Neocamarosporium aquaticum
Prematunga, C. et al. 2023. Neocamarosporium aquaticum (Neocamarosporiaceae, Dothideomycetes), a novel fungus from salt marsh habitats. Botanica Marina. Available at: https://www.degruyter.com/document/doi/10.1515/bot-2022-0071/html [Accessed March 3, 2024] 【R3-11484】2024/3/3投稿

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3行まとめ

イギリス、ハンプシャーのヘイリング島の塩性湿地において枯茎に発生した菌を検討し、Neocamarosporium aquaticumとして新種記載した。
本種は分生子殻を形成し、分生子形成細胞がアネライドで内生出芽型、分生子が初め無色無隔壁でのちに縦横隔壁を生じ褐色~暗褐色の石垣状になることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でN. aestuarinumに近縁だったが、分生子のサイズや色、隔壁の程度などが異なっていた。
England (UK), Hayling Island, Hants, Kench Nature Reserve

(新種)

Neocamarosporium aquaticum Prematunga, E.B.G Jones et M.S. Calabon
語源…水生の
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【よく似た種との区別】
Neocamarosporium aestuarinum
ヨーロッパに分布する
海生菌である
分生子が石垣状
ITS+nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイギリスではなくポルトガルなどに分布する
本種と異なり海水から分離されている
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が暗褐色ではなく淡褐色
本種と分生子の隔壁が生じる程度が異なる
ITS+nrLSU+nrSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される