(仮訳)ブドウのblack foot病の主な原因菌である新種、Neonectria liriodendri
Halleen, F. et al., 2006. Neonectria liriodendri sp. nov., the main causal agent of black foot disease of grapevines. Studies in Mycology. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2104714/ [Accessed January 1, 2020] 【R3-06915】2020/1/1投稿

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3行まとめ

ヨーロッパおよび南アフリカにおいてブドウから分離され、Cylindrocarpon destructansと同定された菌を検討し、Cylindrocarpon liriodendriと再同定した。
本種はITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析と交配試験により、ブドウ以外から分離されたC. destructansとは明瞭に異なることが示された。
また、本種が培養下で天然では知られていない子嚢殻を形成したことから、有性世代をNeonectria liriodendriとして新種記載した。
U.S.A., California

(新種)

Neonectria liriodendri Halleen, Rego & Crous
語源…ユリノキ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neonectria radicicola
同じシクラメン属植物を宿主とする
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデンにおける分布が知られている
本種と異なり子嚢殻表面が平滑または小疣状という特徴を欠く
本種と異なり子嚢胞子表面が平滑または小疣状という特徴を欠く
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cylindrocarpon destructans
形態的に類似している(従来この種に同定されていた)
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブドウ、ユリノキ、シクラメン属の一種ではなくトチバニンジン属、トガサワラ属、イチゴツナギ属植物などを宿主とする
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される