(仮訳)中国においてブドウの葉に斑点を生じる新種、Neopestalotiopsis vitis
Jayawardena, RS. et al., 2016. Neopestalotiopsis vitis sp. nov. causing grapevine leaf spot in China. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.258.1.4 [Accessed November 16, 2016].
【R3-03480】2016/11/16投稿

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3行まとめ

中国およびインドにおいてブドウのポストハーベスト病害および幹の病害を引き起こした菌を検討し、Neopestalotiopsis vitisとして新種記載した。
本種は分子系統解析でN. australisと姉妹群を形成し、形態的にも類似していたが、分生子形成細胞や分生子の形態などが異なっていた。
本報告はブドウの葉に斑点を生じるNeopestalotiopsis属菌の初報告となった。
中国広西チワン族自治区南寧市武鳴区

(新種)

Neopestalotiopsis vitis Jayawardena, Maharachch., Yan, Li & K. D. Hyde
語源…ブドウ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neopestalotiopsis australis
分生子基部の付属糸が中心から生じる
分生子基部の付属糸が分枝しない
ITS+TUB2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種と異なり分生子形成細胞が瓶形ではなく円筒形~類円筒形
本種より分生子頂部の細胞のサイズが大きい
本種と異なり分生子基部の付属糸の数が1-2ではなく1
ITS+TUB2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neopestalotiopsis egyptiaca
ITS+TUB2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子の幅が狭い
ITS+TUB2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pestalotiopsis guepinii
同じブドウを宿主とする
ポストハーベスト病害の原因菌である
本種と異なり分生子の細胞の色が複数からなるという特徴を欠く
Pestalotiopsis cf. menezesiana
同じブドウを宿主とする
ポストハーベスト病害の原因菌である
分生子の細胞の色が複数からなる
本種と異なり分生子形成細胞に輪状の0-2の脱離痕を有する
Pestalotiopsis trachicarpicola
同じブドウを宿主とする
ポストハーベスト病害の原因菌である
本種と異なり分生子の細胞の色が複数からなるという特徴を欠く
ITS+TUB2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pestalotiopsis uvicola
同じブドウを宿主とする
ポストハーベスト病害の原因菌である
本種と異なり分生子の細胞の色が複数からなるという特徴を欠く