(仮訳)中国南東部においてタケのアブラムシに感染した病原菌の新種、Neozygites linanensis
Zhou, X. et al., 2017. Neozygites linanensis sp. nov., a fungal pathogen infecting bamboo aphids in southeast China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2017/00000132/00000002/art00009 [Accessed March 25, 2018].
【R3-04970】2018/3/25投稿

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3行まとめ

中国浙江省においてタイワンヒゲマダラアブラムシに感染した病原菌の一種を検討し、Neozygites linanensisとして新種記載した。
本種はタイワンヒゲマダラアブラムシを宿主とする初のNeozygites属菌であり、中国の竹林における同種の天敵と考えられた。
本種はnrSSUに基づく分子系統解析でアブラムシ類を宿主とする菌群のクレードに含まれ、かつ形態的に類似するどの種とも異なる系統を形成した。
中国浙江省杭州市臨安区

(新種)

Neozygites linanesis X. Zhou & C. Montalva
語源…臨安産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neozygites fresenii
中国に分布する
同じアブラムシ類を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
毛細管胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりポーランド、スロバキア、オーストリア、チリなどにおける分布が知られている
本種と異なりタイワンヒゲマダラアブラムシが宿主として知られていない
本種より一次分生子のサイズが小さい
本種より一次分生子あたりの核の平均数が少ない
本種より接合胞子の長径が大きい
本種より”hyphal body”のサイズが小さい
本種より”hyphal body”あたりの核の平均数が少ない
Neozygites microlophii
同じアブラムシ類を宿主とする
“hyphal body”のサイズの範囲が重なる
本種と異なり中国ではなくスイスなどに分布する
本種と異なりタイワンヒゲマダラアブラムシが宿主として知られていない
本種より一次分生子の長径が大きい
本種より毛細管胞子の幅が広い
本種より接合胞子の長径が大きい
Neozygites remaudierei
同じアブラムシ類を宿主とする
一次分生子のサイズの範囲が重なる
“hyphal body”のサイズの範囲が重なる
本種と異なり中国ではなくスイスなどに分布する
本種と異なりタイワンヒゲマダラアブラムシが宿主として知られていない
本種より毛細管胞子のサイズが大きい
Neozygites osornensis
同じアブラムシ類を宿主とする
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくチリなどに分布する
本種と異なりタイワンヒゲマダラアブラムシが宿主として知られていない
本種より微細構造のサイズが大きい
本種より毛細管胞子の直径が小さい
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neozygites cinarae
同じアブラムシ類を宿主とする
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくチリなどに分布する
本種と異なりタイワンヒゲマダラアブラムシが宿主として知られていない
本種より微細構造のサイズが大きい
本種より毛細管胞子の直径が小さい
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される