2022年7月2日 （仮訳）アンカラ県、バルケスィル県、およびキュタヒヤ県で見出されたトルコ新産種 Altuntaş, D. et al., 2021. New additions to Turkish mycota from Ankara, Balıkesir, and New additions to Turkish mycota from Ankara, Balıkesir, and Kütahya provinces. Turkish Journal of Botany. Available at: https://journals.tubitak.gov.tr/cgi/viewcontent.cgi?article=1040&context=botany [Accessed July 2, 2022] 【R3-09652】2022/7/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ Conocybe dentatomarginata、Entoloma lampropus、Lactarius lilacinus、Otidea nannfeldtii、およびSarcopeziza siculaをトルコ新産種として報告した。 同定は形態形質およびITS領域の塩基配列に基づき行い、走査型電子顕微鏡による観察も行った。 各種について記載文、生態写真、顕微鏡写真などを掲載し、掲載種の検索表を作成した。 （トルコ新産種） Sarcosphaera sicula (Inzenga) Patouillard 【よく似た種との区別】 Otidea nannfeldtii トルコに分布する 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子に2油滴を含む 本種と異なり地下生菌または半地下生菌ではなく地上生 本種と異なり子実体が有柄ではなく無柄 本種と異なり子嚢盤が杯形で不規則な裂片状に裂開するのではなく耳形 本種と異なり子実層面が紫色で時に淡紫色を帯びるのではなく帯黄褐色～褐黄色 本種より子嚢の最大長が短い 本種と異なり子嚢がアミロイドではなく非アミロイド 本種より子嚢胞子が短い Peziza ammophila（スナヤマチャワンタケ） 子嚢盤が類球形、洋梨形～杯形およびサーコスフェロイドで不規則な裂片状に裂開する 本種と異なり子嚢盤が帯黄褐色 Sarcosphaera coronaria 子嚢盤が類球形、洋梨形～杯形およびサーコスフェロイドで不規則な裂片状に裂開する 本種と異なり子嚢盤が類白色、灰白色、または淡紫色 （トルコ新産種） Otidea nannfeldtii Harmaja 【よく似た種との区別】 Sarcosphaera sicula トルコに分布する 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子に2油滴を含む 本種と異なり地上生ではなく地下生菌または半地下生菌 本種と異なり子実体が無柄ではなく有柄 本種と異なり子嚢盤が耳形ではなく杯形で不規則な裂片状に裂開する 本種と異なり子実層面が帯黄褐色～褐黄色ではなく紫色で時に淡紫色を帯びる 本種より子嚢の最大長が長い 本種と異なり子嚢が非アミロイドではなくアミロイド 本種より子嚢胞子が長い Otidea formicarum 子嚢盤が耳形 子嚢胞子が小型 本種と異なり子嚢盤が暗色 Otidea pseudoleporina 子嚢盤が耳形 子嚢胞子が小型 本種と異なり子嚢盤が黄褐橙色 Otidea tuomikoskii 子嚢盤が耳形 子嚢胞子が小型 本種より子嚢盤外面の疣が密に配置される （トルコ新産種） Conocybe dentatomarginata Watling 【よく似た種との区別】 Entoloma lampropus（アオエノモミウラタケ） トルコに分布する 担子胞子が非アミロイド 本種と異なり地上生ではなく材上生 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく角形 Conocybe nemoralis 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、類円筒形、紡錘状便腹形、時に僅かに先端にかけて膨大するなど様々な形状をとる （トルコ新産種） Entoloma lampropus (Fries) Hesler アオエノモミウラタケ 【よく似た種との区別】 Conocybe dentatomarginata トルコに分布する 担子胞子が非アミロイド 本種と異なり材上生ではなく地上生 本種と異なり担子胞子が角形ではなく楕円形 Entoloma placidum 傘が帯灰褐色 柄が青色 柄表面が縦方向の条線状 担子器が棍棒形 担子器基部にクランプを有する 担子胞子が異径で鈍角 縁シスチジアを欠く 本種と異なり地上とマツ属など針葉樹の材の両方に生じるのではなくブナ、カバノキ、ハシバミ、シラカンバなどの落葉樹に生じる （トルコ新産種） Lactarius lilacinus Fries 【よく似た種との区別】 Lactarius spinosulus 形態的に類似している（混同のおそれがある） 子実体の色が類似している 乳液が白色で変色しない 本種より傘表面が顕著な鱗片状で環紋が明瞭 本種より縁マクロシスチジアが短い