2015年2月21日 (仮訳)エクアドル産のハネカクシ寄生性ラブルベニア目菌類の新種 Rossi, W., 2010. New Laboulbeniales (Ascomycota) parasitic on Staphylinidae from Ecuador. Mycological progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-009-0650-0 [Accessed February 20, 2015]. 【R3-01577】2015/02/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ エクアドル産のハネカクシ寄生性ラブルベニア菌類9種を新種記載した。 本報告により、エクアドル産のラブルベニア菌類は56種となり、その約半数(24種)がハネカクシ寄生性の種となった。 Diandromyces onoreiは本属の2番目の種で、Kleidiomyces ambiguusはKleidiomyces属とMonoicomyces属の中間的性質を有していた。 Ecuador, Cotopaxi, Canton Sigchos, San Francisco de Las Pampas, Bosque Integral Otonga (新種) Corethromyces palumboi W. Rossi 語源…Stefano Palumbo氏(本研究を助成した財団のプログラムコーディネーター)に献名 【よく似た種との区別】 Corethromyces lepidus ヒメキノコハネカクシ属昆虫を宿主とする 本種より菌体のサイズがずっと小さい 本種と異なり子嚢殻が楕円形ではなく倒卵形 本種と異なり子嚢殻頂部の基部が帯黒色 Ecuador, Cotopaxi, Canton Sigchos, San Francisco de Las Pampas, Bosque Integral Otonga (新種) Diandromyces onorei W. Rossi 語源…採集者のイタリア人昆虫学者、Giovanni Onore氏に献名 【よく似た種との区別】 Diandromyces chilenus 本種と異なりエクアドルではなくチリに分布する 本種と異なりHypotelus属ではなくLeptoglossa sculpticollisを宿主とする 本種より子嚢殻の柄細胞がずっと短い 本種より造精器の頸部がずっと長い 本種より付属糸の軸がずっと長い 本種と異なり付属糸の軸ががっしりとしている 本種より柄細胞のサイズが小さい Ecuador, Pichincha, Volcan Atacazo (新種) Dimeromyces osellae W. Rossi 語源…採集者の一人であるイタリア人昆虫学者、Giuseppe Bartolomeo Osella氏に献名 【よく似た種との区別】 Dimeromyces gracilis 子嚢殻の形状が類似している 雌菌体に二次付属糸を欠く 雄菌体に無柄の造精器を有する 本種と異なりエクアドルではなくカメルーンに分布する 本種と異なり子嚢殻に短い小柄を有するのではなく無柄 本種より雌菌体の托を構成する細胞が少ない 本種より雌菌体の托の細胞がずっと扁平でない 本種と雄菌体の形態が大きく異なる Ecuador, Cotopaxi, Canton Sigchos, San Francisco de Las Pampas, Bosque Integral Otonga (新種) Dimorphomyces carolinae W. Rossi 語源…採集者の一人、Carolina Proaño Castro氏に献名 【よく似た種との区別】 Dimorphomyces argentinensis 一般的性質の一部を共有する 本種と異なりセスジハネカクシ亜科ではなくヒゲブトハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種ほど子嚢殻が太い形状でない 本種と異なり造精器が非常に細長いという特徴を欠く Dimorphomyces brevirostris 一般的性質の一部を共有する 本種と異なりセスジハネカクシ亜科ではなくヒゲブトハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種ほど子嚢殻が太い形状でない 本種と異なり造精器が非常に細長いという特徴を欠く Dimorphomyces myrmedoniae 一般的性質の一部を共有する 本種と異なりセスジハネカクシ亜科ではなくヒゲブトハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種ほど子嚢殻が太い形状でない 本種と異なり造精器が非常に細長いという特徴を欠く Dimorphomyces philippinensis 一般的性質の一部を共有する 本種と異なりセスジハネカクシ亜科ではなくヒゲブトハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種ほど子嚢殻が太い形状でない 本種と異なり造精器が非常に細長いという特徴を欠く Dimorphomyces phloeoporae 一般的性質の一部を共有する 本種と異なりセスジハネカクシ亜科ではなくヒゲブトハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種ほど子嚢殻が太い形状でない 本種と異なり造精器が非常に細長いという特徴を欠く Dimorphomyces pygosteni 一般的性質の一部を共有する 本種と異なりセスジハネカクシ亜科ではなくヒゲブトハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種ほど子嚢殻が太い形状でない 本種と異なり造精器が非常に細長いという特徴を欠く Ecuador, Cotopaxi, between Latacunga and Langoa, loc. Igshaua (新種) Kleidiomyces ambiguus W. Rossi 語源…謎の(分類学的位置が不明であることから) 【よく似た種との区別】 Kleidiomyces venezolanus 本種と異なり造精器の付属糸が対称的という特徴を欠く 本種と異なり托基部の細胞がそれほど顕著に2裂しないという特徴を欠く Ecuador, Pichincha, Cerro Pasochoa (新種) Mimeomyces gregarius W. Rossi 語源…群生する(同一宿主に他の属のラブルベニア類が生じることから) 【よく似た種との区別】 Mimeomyces spp.(本種以外の既知種) 本種より子嚢殻が細長い 本種と異なり子嚢殻頂部に伸長部を有する種が多い 本種と異なり托が黒色の種が多い Ecuador, Napo (新種) Monoicomyces trogacti W. Rossi 語源…Trogactus属の Ecuador, Cotopaxi, Canton Sigchos, San Francisco de Las Pampas, Bosque Integral Otonga (新種) Scaphidiomyces pusillus W. Rossi 語源…ごく小さな 【よく似た種との区別】 Scaphidiomyces baeoceri Baeocera属昆虫を宿主とする 子嚢殻がほぼ対称的 本種と異なりエクアドルではなくアルゼンチンに分布する 本種より菌体のサイズがずっと大きい 本種と異なり二次托が繰り返し分枝する Ecuador, Cotopaxi, Canton Sigchos, San Francisco de Las Pampas, Bosque Integral Otonga (新種) Teratomyces heterothopsis W. Rossi 語源…Heterothops属の 【よく似た種との区別】 Teratomyces actobii ハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種と異なり子嚢殻の柄が非常に短い Teratomyces atanygnatii ハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種と異なり子嚢殻の柄が非常に短い Teratomyces brevicaulis ハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種と異なり子嚢殻の柄が非常に短い Teratomyces philonthi ハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種と異なり子嚢殻の柄が非常に短い Teratomyces zealandicus ハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種と異なり子嚢殻の柄が非常に短い Teratomyces insignis ハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種より付属糸の幅がずっと広い Teratomyces petiolatus ハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種より付属糸の幅がずっと広い Teratomyces quedianus ハネカクシ亜科の昆虫を宿主とする 本種と異なり子嚢殻が類円筒形 本種より基部細胞のサイズが大きい