(仮訳)イタリアにおいて枯れたブドウに生じたアオカビ属菌とコウジカビ属菌、および新種Penicillium fructuariae-cellae
Lorenzini, M. et al., 2019. New records of Penicillium and Aspergillus from withered grapes in Italy, and description of Penicillium fructuariae-cellae sp. nov. Phytopathologia Mediterranea. Available at: https://oajournals.fupress.net/index.php/pm/article/view/10619 [Accessed November 5, 2019] 【R3-06742】2019/11/5投稿

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3行まとめ

イタリアにおいて枯れたブドウの果実から分離されたコウジカビ属およびアオカビ属菌を同定し、接種試験により病原性を検討した。
そのうちの一種をPenicillium fructuariae-cellaeとして新種記載した。
Penicillium bilaiaeAspergillus pallidofulvus、およびA. puulaauensisをブドウから初めて報告した。
Italy, Verona, Marano di Valpolicella

(新種)

Penicillium fructuariae-cellae Lorenzini, Zapparoli & Perrone
語源…果実乾燥部屋の
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【よく似た種との区別】
Penicillium bissettii
benA+CaM+ITS+rpb2およびbenA+CaM+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなくカナダなどに分布する
本種と異なりブドウの枯れた果実ではなく土壌などから分離される
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄が単輪生、時に二輪生なのではなく二輪生または三輪生
本種と異なり分生子柄表面が平滑ではなく粗面
本種と異なりCYA培地で赤褐色の色素を産生するのではなくしない
benA+CaM+ITS+rpb2およびbenA+CaM+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium vasconiae
ヨーロッパに分布する
benA+CaM+ITS+rpb2およびbenA+CaM+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなくスペインなどに分布する
本種と異なりブドウの枯れた果実ではなく土壌などから分離される
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄が単輪生、時に二輪生なのではなく常に単輪生
本種よりフィアライドが長い
本種と異なりフィアライドに長い先細りの頸部を有する
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく明瞭な小刺状
本種と異なりCYA培地で赤褐色の色素を産生するのではなくしない
benA+CaM+ITS+rpb2およびbenA+CaM+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Penicillium bilaiae Chalab.
※ブドウを本種の新宿主として報告した。
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(その他掲載種)

Aspergillus pallidofulvus Visagie, Varga, Frisvad & Samson
※ブドウを本種の新宿主として報告した。
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(その他掲載種)

Aspergillus puulaauensis Jurjević, S.W. Peterson & B.W. Horn
※ブドウを本種の新宿主として報告した。
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