(仮訳)南太平洋、クック諸島におけるカラタチゴケ属地衣の新産種
Blanchon, D. & Lange, P. de, 2011. New records of Ramalina (Ramalinaceae, Ascomycota) from the Cook Islands, South Pacific Ocean. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/AL_69.pdf [Accessed January 23, 2016].
【R3-02590】2016/01/24投稿

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3行まとめ

南太平洋、クック諸島のラロトンガ島において5種、マンガイア島において1種のカラタチゴケ属地衣を採集した。
そのうちRamalina australiensisR. microspora、およびR. peruvianaの3種をクック諸島新産種として報告した。
各種について記載文、類似種との相違点、生息環境、地理的分布などの情報を掲載した。

(クック諸島新産種)

Ramalina australiensis Nyl.
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【よく似た種との区別】
Ramalina peruviana(コフキカラタチゴケ)
クック諸島に分布する
本種と異なり粉芽塊を有する
本種と異なり髄層に地衣成分としてセキカ酸類を含む
Ramalina filicaulis
オーストラリアに分布する
本種と異なり地衣体の頂部付近で二次的な分枝が伸長しない
Ramalina meridionalis
本種と異なり地衣体が二次的に分枝しない
本種と異なり髄層がK+赤色
本種と異なり髄層にノルスチクチン酸を有する

(クック諸島新産種)

Ramalina microspora Kremp.
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【よく似た種との区別】
Ramalina litorea
本種と異なりハワイ諸島、ケルマディック諸島、およびクック諸島ではなくオーストラリア、モーリシャス、およびロドリゲス諸島に分布する
本種と異なり地衣成分としてエベルン酸を含む

(クック諸島新産種)

Ramalina peruviana Ach.
コフキカラタチゴケ
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【よく似た種との区別】
Ramalina australiensis
クック諸島に分布する
本種と異なり粉芽塊を欠く
本種と異なり髄層に地衣成分としてセキカ酸類を含まない
Ramalina luciae
同所的に分布する(クック諸島)
同時に発生することがある
地衣体が二叉分岐する
粉芽塊を有する
本種と異なり地衣成分としてホモセキカ酸を欠く
Ramalina pacifica(ニセコフキカラタチゴケ)
地衣体が二叉分岐する
粉芽塊を有する
本種と異なり地衣成分としてサラジン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてセキカ酸を欠く

(その他掲載種)

Ramalina luciae Molho, Brodo, W.L. Culb. & C.F. Culb.
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【よく似た種との区別】
Ramalina peruviana(コフキカラタチゴケ)
同所的に分布する(クック諸島)
同時に発生することがある
地衣体が二叉分岐する
粉芽塊を有する
本種と異なり地衣成分としてホモセキカ酸を有する

(その他掲載種)

Ramalina leiodea (Nyl.) Nyl.
オガサワラカラタチゴケ
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