(仮訳)新属新種Latruncellus auroraeを含むアフリカ南部におけるクリフォネクトリア科菌類の新記録
Vermeulen, M. et al., 2011. New records of the Cryphonectriaceae from southern Africa including Latruncellus aurorae gen. sp. nov. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/3/554.short [Accessed February 18, 2016].
【R3-02669】2016/02/19投稿

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3行まとめ

アフリカ南部(ナミビア、南アフリカ、スワジランド、ザンビア)においてフトモモ目樹木に発生したクリフォネクトリア科菌類を検討した。
スワジランドにおいてGalpinia transvaalicaに生じた菌を検討し、新属新種Latruncellus auroraeとして記載した。
その他、ナミビアからChrysoporthe austroafricana、スワジランドからHolocryphia eucalyptiなどを初めて報告した。
Swaziland, Lubombo, close to the South Africa and Mozambique border

(新種)

Latruncellus aurorae M. Vermeulen, Gryzenh. & Jol. Roux
語源…(属名)ラトルンクルス(古代ローマのチェスに似たゲームのポーンに相当する駒/分生子果の形状が類似していることから)+縮小辞/(種小名)黎明の(子実体が朝焼けのような橙色であることから)
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【よく似た種との区別】
Aurifilum marmelostoma
同じフトモモ目植物を宿主とする
宿主に胴枯病を起こす
ITS+BTおよびnrLSU+BTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスワジランドではなくカメルーンに分布する
本種と異なりGalpinia transvaalicaではなくTerminalia ivorensisおよびT. mantalyを宿主とする
本種と異なり分生子果が円錐形で顕著な頸部を有するのではなく広い凸形で頸部を欠く
本種と異なり子嚢胞子が卵形~紡錘状ではなく紡錘状~楕円形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁部が狭窄するのではなく狭窄しない
本種と異なり分生子柄が錐形ではなく円筒形で基部が膨大する
本種と異なり分生子が円筒形ではなく円筒形~ソーセージ形
本種と異なり最適生長温度が25°Cではなく30°C
ITS+BTおよびnrLSU+BTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(ナミビア、南アフリカ・サウトパンスバーグ地域新産種)

Chrysoporthe austroafricana Gryzenhout & M.J. Wingf.
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(スワジランド新産種)

Holocryphia eucalypti (M. Venter & M.J. Wingf.) Gryzenhout & M.J. Wingf.
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【よく似た種との区別】
Aurapex penicillata
ITS+BTおよびnrLSU+BTに基づく分子系統解析で近縁
ITS+BTおよびnrLSU+BTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Celoporthe dispersa Nakab., Gryzenh., Jol. Roux & M.J. Wingf.
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