(仮訳)亜南極地域産のニセクロイボゴケ属およびクロイボゴケ属地衣の新種および新組み合わせ
Fryday, AM., 2011. New species and combinations in Calvitimela and Tephromela from the southern subpolar region. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/product/identifier/S0024282911000065/type/journal_article [Accessed March 7, 2018].
【R3-04915】2018/3/7投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

Calvitimela austrochilenisおよびTephromela superbaの2新種を記載した。
また、T. atrocaesiaなど4種の新組み合わせを提唱し、2種のレクトタイプを指定した。
亜南極地域に分布するニセクロイボゴケ属およびクロイボゴケ属地衣の検索表を掲載した。
Chile, Isla Desolación, S side of Caleta San José, Bahía Tuesday

(新種)

Calvitimela austrochilenis Fryday
語源…チリ南部の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tephromela eatonii
亜南極地域に分布する
本種と異なり子器が内在ではなく固着~無柄
本種より子実下層の幅が狭い
本種と異なり子実下層が無色ではなく褐色
本種と異なり子実下層がK+紫色
Argentina, Tierra del Fuego Province, Isla de los Estados, Puerto Roca, summit of peak S of bay

(新種)

Tephromela superba Fryday
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tephromela atra(クロイボゴケ)
亜南極地域に分布する
子器が常に円形
子器が無柄
子実層に油滴を散在しない
側糸の先端が紫褐色
本種と地衣体の厚さが異なる
本種と子器の直径が異なる
本種と異なり果托の縁が発達に乏しくいくぶん”excluded”になるのではなく良好に発達する
本種と子実下層の幅が異なる
本種と異なり子実下層が無色でない

(新組み合わせ)

Tephromela atrocaesia (Nyl ex Cromb.) Fryday
旧名:Lecanora atrocaesia Nyl. ex Cromb.
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tephromela atra(クロイボゴケ)
亜南極地域に分布する
子器が常に円形
子器が無柄
子実層に油滴を散在しない
本種と異なり地衣体が帯灰色でない
本種より子器が顕著である
本種と異なり果托の縁が厚いという特徴を欠く
本種と異なり果托の縁が子器盤の高さよりも隆起する
本種と異なり果托の縁が”corticate”ではなくて粗いのではなく”corticate”で平滑

(新組み合わせ)

Tephromela atroviolacea (Flot. in Nyl.) Fryday
旧名:Lecanora atroviolacea Flot.
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tephromela lirellina
亜南極地域に分布する
本種より地衣体が通常淡色
本種と異なり子器の形状が円形ではなくいくぶん細長いリレラ状で時にいくぶん円形
本種と異なり子実上層が紫色ではなく青黒色
本種と異なり側糸の先端が紫褐色ではなく青黒色

(新組み合わせ)

Tephromela lirellina (Darb.) Fryday
旧名:Aspicilia lirellina Darb.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tephromela atroviolacea
亜南極地域に分布する
本種より地衣体が通常濃色
本種と異なり子器の形状がいくぶん細長いリレラ状で時にいくぶん円形なのではなく円形
本種と異なり子実上層が青黒色ではなく紫色
本種と異なり側糸の先端が青黒色ではなく紫褐色

(新組み合わせ)

Tephromelia skottsbergii (Darb.) Fryday
旧名:Lecanora skottsbergii Darb.
Tephromela austrolitoralisおよびSchismatomma fuegiensisを本種のシノニムとした。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tephromelia atra
亜南極地域に分布する
子器が常に円形
側糸の先端が紫褐色
本種と異なり子実層に油滴を散在するという特徴を欠く
本種より粉子が僅かに長い

(その他掲載種)

Tephromela eatonii (Cromb.) Hertel
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Calvitimela austrochilensis
亜南極地域に分布する
本種と異なり子器が固着~無柄ではなく内在
本種より子実下層の幅が広い
本種と異なり子実下層が褐色ではなく無色
本種と異なり子実下層がK+紫色でない