2023年7月27日 (仮訳)中国産広義Aleurodiscus属の新種および新産種 Dai, L-D. & He, S-H. 2016. New species and new records of Aleurodiscus s.l. (Basidiomycota) in China. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-016-1202-z [Accessed July 27, 2023] 【R3-10822】2023/7/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国湖南省で採集された2種の菌を検討し、Acanthobasidium bambusicolaおよびAleurodiscus effususとして新種記載した。 加えて、新組み合わせとしてAc. weiriiを提唱した。 また、本属の別の2種とNeoaleurodiscus fujiiを中国本土から新産種として報告した。 中国湖南省永州市東安県舜皇山自然保護区 (新種) Acanthobasidium bambusicola L.D. Dai & S.H. He 語源…タケに生息する 【よく似た種との区別】 Aleurodiscus laurentianus 子実体が平らに広がる 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子が球形 担子胞子に装飾を有する 担子胞子がアミロイドである アカントフィシスを有する 生殖菌糸にクランプを有する 本種と異なり中国ではなく北米などに分布する 本種と異なりタケではなく裸子植物などに生じる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子表面が刺状ではなく粗面または疣状 本種と異なりグレオシスチジアが単型である Acanthobasidium weirii 子実体が平らに広がる 担子胞子が比較的小型 担子胞子が球形 担子胞子に装飾を有する 担子胞子がアミロイドである アカントフィシスを有する 生殖菌糸にクランプを有する ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりタケではなく裸子植物などに生じる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子表面が粗面または疣状 本種と異なりグレオシスチジアが単型である ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aleurodiscus spiniger 本種と異なりタケではなく裸子植物などに生じる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が卵状 本種と異なり担子胞子表面が刺状ではなく小刺状 Acanthobasidium norvegicum 担子胞子が比較的小型 アカントフィシスを有する 生殖菌糸にクランプを有する ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフランスなどに分布する 本種と異なりタケではなくキイチゴ属植物などに生じる 本種と異なり担子胞子表面が刺状ではなく小刺状 ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Acanthobasidium phragmitis 担子胞子が比較的小型 アカントフィシスを有する 生殖菌糸にクランプを有する ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタケではなくヨシなどに生じる 本種と異なり担子胞子表面が刺状ではなく小刺状 ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国湖南省常徳市石門県壷瓶山自然保護区 (新種) Aleurodiscus effusus L.D. Dai & S.H. He 【よく似た種との区別】 Aleurodiscus penicillatus 裸子植物に生じる 子実体が平らに広がる 担子胞子に装飾を有する アカントフィシスが棍棒形で長い刺を有する 生殖菌糸にクランプを有する ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくカナダ、米国などに分布する 本種と異なり生木樹皮ではなく枯れ枝などに生じる 本種と異なりグレオシスチジアが紡錘形~やや棍棒形ではなく棍棒形または数珠形 ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aleurodiscus taxicola 本種より子実体のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種よりアカントフィシスの刺が短い Dendrothele spp. 裸子植物に生じる 生木樹皮に生じる 子実体が白色 子実体が平らに広がる 本種と顕微鏡的形質が異なる (新組み合わせ) Acanthobasidium weirii (Burt) L.D. Dai & S.H. He 旧名:Aleurodiscus weirii Burt 【よく似た種との区別】 Acanthobasidium bambusicola 子実体が平らに広がる 担子胞子が比較的小型 担子胞子が球形 担子胞子に装飾を有する 担子胞子がアミロイドである アカントフィシスを有する 生殖菌糸にクランプを有する ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国などではなく中国に分布する 本種と異なり裸子植物などではなくタケに生じる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面が粗面または疣状でない 本種と異なりグレオシスチジアが単型でない ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (中国新産種) Aleurodiscus ljubarskii Parmasto (中国本土新産種) Neoaleurodiscus fujii Sheng H. Wu (中国新産種) Aleurodiscus wakefieldiae Boidin & Beller