2023年2月4日 （仮訳）オーストララシア産のウメノキゴケ科新種 Elix, JA. 2007. New species in the lichen family Parmeliaceae (Ascomycota) from Australasia. Bibliotheca Lichenologica. Available at: https://openresearch-repository.anu.edu.au/bitstream/1885/35906/2/01_Elix_New_species_in_the_lichen_2007.pdf [Accessed February 4, 2023] 【R3-10304】2023/2/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ニュージーランドからAnzia gallowayiとParmelia nortestaceaの2新種を記載した。 オーストラリア本土からHypotrachyna leswellensisおよびParmeliopsis chlorolecanoricaを記載した。 また、他にノーフォーク島、ロード・ハウ島、パプアニューギニアなどから計3新種を記載した。 New Zealand, North Island, North Auckland, Hunua Ranges （新種） Anzia gallowayi Elix 語源…ニュージーランドの地衣学者で著者の友人であるDavid Galloway博士に献名 【よく似た種との区別】 Anzia minor 地衣体の質感が脆い 裂片の幅が非常に狭い “spongiostratum”が数珠状である 本種と異なり樹皮生ではなく常に岩上生である 本種と異なり裂芽を欠く 本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸または4-O-メチルヒポプロトセトラル酸を含む 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸を含むという特徴を欠く Anzia pseudoangustata 樹皮生地衣である “spongiostratum”が数珠状である 本種と異なりニュージーランドではなくパプアニューギニアなどに分布する 本種と異なり裂芽を欠く 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸およびロバール酸類を含む Pannoparmelia wilsonii 形態的に類似している（条件によっては混同のおそれがある） 本種と異なり裂芽が密である 本種と異なり裂片が円筒形 本種と異なり地衣成分としてクロロアトラノリンを含む Australia, Queensland, near the summit of Mount Leswell, 32 km S of Cooktown （新種） Hypotrachyna leswellensis Elix 語源…レスウェル（山）産の 【よく似た種との区別】 Hypotrachyna gondyophora 裂片がやや線形 粉芽塊が頭状 “laciniae”が側生する “laciniae”が短い 地衣成分が類似している 本種と異なりオーストラリアではなく新熱帯などに分布する 本種より地衣体のサイズが大きい 本種と異なり裂片の幅が広い 本種と異なり仮根が疎らではなく密である 本種と異なり仮根が分枝しないか1-2回分枝するのではなく豊富に分枝する 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む 本種と異なり地衣成分としてスクリンプロトセトラル酸を欠くか微量しか含まない Hypotrachyna baguioensis 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種と異なり樹皮に好んで生育する 本種より裂片の幅がずっと広い 本種と異なり裂片頂部がやや丸い 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む Papua New Guinea, Eastern Highlands, near Famin, Kainantu-Okapa road, 28 km SW of Kainantu （新種） Menegazzia faminensis Elix 語源…Famin産の 【よく似た種との区別】 Menegazzia melesiana 地衣体上面に”dactyls”が破出して隆起する 粉芽が密である 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸ケモシンドロームを含む 本種と異なり地衣成分として未知の脂肪酸およびジロホール酸を含むという特徴を欠く Menegazzia nothofagi オーストララシアに分布する 地衣体上面に粉芽を伴うパスチュールを有する 本種より裂片の幅が狭い 本種と異なり小裂片を葉縁に欠く 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸ケモシンドロームを含む 本種と異なり地衣成分として未知の脂肪酸およびジロホール酸を含むという特徴を欠く Australia, New South Wales, Lord Howe Island, track from Smoking Tree Rigde to Rocky Run （新種） Menegazzia lordhowensis Elix 語源…ロード・ハウ（島）産の 【よく似た種との区別】 Menegazzia platyrema 子嚢が2胞子性 地衣成分としてスチクチン酸ケモシンドロームを含む 本種と異なり地衣成分としてイソピグメントシンを含まない 本種より子嚢胞子の形状が細長い楕円形である 本種と異なり髄層が黄色ではなく頂部付近で白色であり、のちに老成すると上部が紫黒色、下部が黒色になる New Zealand, South Island, Canterbury, Greyneys Flat, 6 km S of Arthurs Pass township （新種） Parmelia nortestacea Elix 語源…Parmelia subtestaceaとの類似性から 【よく似た種との区別】 Parmelia subtestacea 地衣成分としてテスタセインを含む 本種と異なりニュージーランド北島に分布しない 本種と異なり子器盤が暗褐色ではなく淡黄褐色～淡褐色 本種と異なり地衣成分としてエキノカルピン酸を含む Australia, Western Australia, unnamed Nature Reserve, 46 km E of Merredin along the Great Eastern Highway （新種） Parmeliopsis chlorolecanorica Elix 語源…クロロレカノール（酸）の 【よく似た種との区別】 Parmeliopsis macrospora 同所的に分布する（オーストラリア） 地衣体が固着する 地衣体上面に白斑を有する 裂片がやや直線状～やや不規則形 地衣体下面が褐色 栄養生殖の散布体を欠く 子嚢胞子が長い 子嚢胞子が腎臓形 粉子が屈曲する糸状 本種と異なり地衣成分として”scabrosin diacetate”を含む 本種と異なり地衣成分としてレカノール酸、5-クロロレカノール酸、3_5-ジクロロレカノール酸を含まない Australia, New South Wales, Old Macleay River estuary, Stuarts Point （新種） Parmotrema paracrinitum Elix 語源…para+Parmotrema crinitum 【よく似た種との区別】 Parmotrema crinitum（チヂレマツゲゴケ） 形態的に類似している 地衣成分が同一である 本種と異なりシリアを葉縁に有する 本種と異なり裂片が円筒形で頂部付近がしばしば”ciliate”になる Parmotrema crinitoides 形態的に類似している（以前混同されていた） 本種と異なり裂芽を欠く 本種と異なり地衣成分としてアレクトロニン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸複合体を欠く Papua New Guinea, Madang Province, near Bogia, along the Bogia–Josephstaal road, near Tanggu church （新種） Relicina diederichii Elix 語源…採集者で著者の友人でもあるPaul Diederich博士に献名 【よく似た種との区別】 Relicina samoensis 地衣体が小型 子器が冠状 裂片が非常に狭い 裂片が分かれる 裂芽を欠く 仮根が密である 仮根が黒色 本種と異なり小裂片を葉縁に欠く 本種と異なり地衣成分としてエキノカルピン酸、コンエキノカルピン酸、ジロホール酸を含む