(仮訳)Aporomyces属の新種
Rossi, W. & Santamaria, S., 2014. New species of Aporomyces. Turkish Journal of Botany. Available at: http://journals.tubitak.gov.tr/havuz/bot-1404-104.pdf [Accessed January 2, 2015].
【R3-01430】2015/01/03投稿

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3行まとめ

エクアドルにおいて甲虫に寄生していたAporomyces属菌を検討し、A. aequatorialisなど3新種を記載した。
A. aequatorialisおよびA. maximusはチビドロムシ科Byrrhinus属、A. benjaminiiはエンマムシ科Plagiogramma属の甲虫を宿主としていた。
Aporomyces属全種の検索表を掲載した。
Ecuador, Pichincha, La Union del Toachi, Otongachi Reserve, small swamp near the river Toachi

(新種)

Aporomyces aequatorialis W. Rossi & Santam.
語源…アエクアトリア(エクアドルのラテン語名)の
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【よく似た種との区別】
Aporomyces subulatus
同じByrrhinus属甲虫を宿主とする
子嚢殻より下の托が重なった3細胞からなる
本種と異なり子嚢殻の長軸が托下部の長軸と同一直線上ではなく45度の角度をなす
本種より托下部のサイズが小さい
本種と異なり托下部が高度に不等な細胞からなる顕著な先細り状という特徴を欠く
Aporomyces byrrhini
同じByrrhinus属甲虫を宿主とする
子嚢殻の長軸が托下部の長軸と同一直線上にある
子嚢殻より下の托が重なった3細胞からなる
細胞IIIが直線状に近い
本種と異なり子嚢殻の腹部が膨大せず非常に細長い
本種より托下部のサイズが小さい
本種と異なり托下部が高度に不等な細胞からなる顕著な先細り状という特徴を欠く
Ecuador, Orellana, P. N. Yasuní, Estacion Científica Yasuní

(新種)

Aporomyces benjaminii W. Rossi & Santam.
語源…本種あるいは本種にごく似た種の発見者、Richard K. Benjamin氏に献名
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【よく似た種との区別】
Aporomyces perpusillus
“diminutive thallus”を欠く
造精器を欠く
子嚢殻より下の托が重なった3細胞からなる
本種と異なりエクアドルではなくアルゼンチンに分布する
本種と異なりエンマムシ科Plagiogramma属ではなくハネカクシ科のRhopalopherus gestroiを宿主とする
本種より菌体のサイズがずっと小さい
本種より托下部のサイズが小さい
本種より托下部が先細りになる
本種と異なり細胞IIIの長さが最大幅より顕著に短いのではなく幅のほぼ2倍
Ecuador, Cotopaxi, Canton Sigchos, San Francisco de Las Pampas, Bosque Integral Otonga

(新種)

Aporomyces maximus W. Rossi & Santam.
語源…最大の(本属のどの種よりも大型であることから)
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【よく似た種との区別】
Aporomyces physemi
同じチビドロムシ科甲虫を宿主とする
形態的に一見類似している
本種と異なりエクアドルではなく米国および中米に分布する
本種と異なりByrrhinus属ではなくPysemus属甲虫を宿主とする
本種より菌体のサイズがずっと小さい
本種より子嚢殻が暗色
本種より子嚢殻がずんぐりとしている
本種と異なり托が長さが大きく異なる細胞からなるのではなく、ほぼ扁平な細胞からなる