(仮訳)タイにおいてマンゴーに生じたサーコスポロイド菌の新種
Tamakaew, N. et al., 2022. New Species of Cercosporoid on Mango in Thailand. Chiang Mai Journal of Science. Available at: https://epg.science.cmu.ac.th/ejournal/journal-detail.php?id=11642 [Accessed August 8, 2022] 【R3-09763】2022/8/8投稿

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3行まとめ

タイ、チエンマイ県においてマンゴーから分離されたサーコスポロイド菌を検討し、Pseudocercospora mangiferaeとして新種記載した。
本種は顕著な子座を形成し、マンゴーを宿主とする他の同属菌とは子座、分生子柄、分生子などの形態が異なっていた。
マンゴーに発生したPseudocercospora属菌のタイからの報告は初となった。
Thailand, Chiang Mai, Muang

(新種)

Pseudocercospora mangiferae Tamakaew & Cheew.
語源…マンゴー属の
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【よく似た種との区別】
Pseudocercospora mangifericola
同じマンゴーを宿主とする
宿主の葉に斑点病を引き起こす
分生子が単生する
ITS+act+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり宿主に顕著な壊死斑を生じるのではなく水浸し状の病変を生じる
本種と異なり子座を欠く
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子柄が分枝しないのではなく稀に分枝する
本種より分生子の最大長が長い
本種と異なり分生子が無色~帯褐色ではなく淡褐色
本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒形で頂部が丸いのではなく類円筒形で直線状または部分的に屈曲し、頂部が丸い
ITS+act+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される