(仮訳)トルコ新産種のHebeloma excedensH. geminatum、およびH. celatumの確認
Dizkirici, A., Kalmer, A. & Acar, I. 2022. First record of Camarops petersii from eastern Europe. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2022/00000137/00000001/art00011 [Accessed August 28, 2022] 【R3-09824】2022/8/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

トルコ新産種としてHebeloma excedensおよびH. geminatumを報告した。
前者はビトリス県、後者はビンギョル県において、いずれもヤマナラシ属の樹下に発生していた。
また、これまで単一のアダナ県産標本のみが知られていたH. celatumをハッキャリ県で採集し、トルコにおける本種の分布を確かめた。

(トルコ新産種)

Hebeloma excedens (Peck) Saccardo
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hebeloma mesophaeum(ワカフサタケ)
生態的に類似している(容易には識別できない)
形態的に類似している(容易には識別できない)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘中央が褐色で全体的に黄褐色を帯びる
本種と異なり傘縁部が襞を超えて広がるという特徴を欠く
本種と異なり柄表面に繊維を有するという特徴を欠く
本種とITS領域の塩基配列が異なる

(トルコ新産種)

Hebeloma geminatum H.J. Beker, J. Vesterholt & U. Eberhardt
mycobank_logoSpecies_Fungorum

(ハッキャリ県新産種)

Hebeloma celatum Grilli, U. Eberhardt & H.J. Beker
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hebeloma erebium
子実体の形態が成熟時非常に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど子実体ががっしりとしていない
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄表面が羊毛状でない
本種と異なり子実体にダイコン臭があるという特徴を欠く
本種とITS領域の塩基配列が異なる
Hebeloma quercetorum
子実体の形態が成熟時非常に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄表面が羊毛状でない
本種と異なり子実体にダイコン臭があるという特徴を欠く
本種と異なり縁シスチジアが明らかに棍棒形で時に偽頭状なのではなく、より規則的な便腹形~円筒形
本種とITS領域の塩基配列が異なる