(仮訳)水生のNeoacanthostigma属新種
Lu, Y-Z. et al., 2017. Novel Neoacanthostigma Species from Aquatic Habitats. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://bioone.org/journals/cryptogamie-mycologie/volume-38/issue-2/v38.iss2.2017.169/Novel-Neoacanthostigma-Species-from-Aquatic-Habitats/10.7872/crym/v38.iss2.2017.169.short [Accessed November 16, 2020] 【R3-07874】2020/11/16投稿

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3行まとめ

中国およびタイの淡水域から分離された螺旋胞子形成性菌の10種の無性世代と2種の有性世代を検討した。
N. aquaticumなどNeoacanthostigma属の4新種を記載した。
Neoacanthostigma属の形質比較表および検索表を掲載した。
中国広西チワン族自治区防城港市

(新種)

Neoacanthostigma aquaticum Y.Z. Lu, Boonmee & K.D. Hyde
語源…水生の
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【よく似た種との区別】
Neoacanthostigma septoconstrictum
子嚢果表面が剛毛に覆われる
子嚢が二重壁
子嚢が円筒形
子嚢胞子が紡錘形
剛毛が単細胞からなる
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢が短い
本種より子嚢の幅が広い
本種より子嚢胞子の隔壁数が多い
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neoacanthostigma guangxiense
中国に分布する
淡水域に生息する
分化分生子柄を有する
分生子柄が直立する
分生子柄が短い
分生子形成細胞がシンポジオ状~末端生
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
分生子が螺旋状
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られていない
本種と異なり分生子のコイル数が2と1/2-3ではなく2と1/2-3と1/2
本種と異なり分生子の隔壁数が最大93ではなく最大62
本種と異なり天然基質上でのコロニーが淡褐色~褐色ではなく”alice blue”である
本種と異なりPDA培地上でのコロニーが中高ではなく扁平
本種と異なりPDA培地上でのコロニー表面が粗面の皺状ではなく皺を欠く
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Uttaradit, Laplae, Mae Phun, Ban Ton Klua

(新種)

Neoacanthostigma brunneisporum Y.Z. Lu, Boonmee & K.D. Hyde
語源…褐色の胞子の(分生子の色から)
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【よく似た種との区別】
Neoacanthostigma septoconstrictum
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり剛毛に隔壁を欠く
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neoacanthostigma latisporum
タイに分布する
淡水域に生息する
木質基質に発生する
分生子が螺旋状
天然基質上でのコロニーが褐色
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られていない
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子のコイル数が2-3ではなく1と1/2-3と1/2
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国広西チワン族自治区防城港市

(新種)

Neoacanthostigma guangxiense Y.Z. Lu, Boonmee & K.D. Hyde
語源…広西産の
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【よく似た種との区別】
Neoacanthostigma aquaticum
中国に分布する
淡水域に生息する
分化分生子柄を有する
分生子柄が直立する
分生子柄が短い
分生子形成細胞がシンポジオ状~末端生
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
分生子が螺旋状
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なり分生子のコイル数が2と1/2-3と1/2ではなく2と1/2-3
本種と異なり分生子の隔壁数が最大62ではなく最大93
本種と異なり天然基質上でのコロニーが”alice blue”ではなく淡褐色~褐色
本種と異なりPDA培地上でのコロニーが扁平ではなく中高
本種と異なりPDA培地上でのコロニー表面に皺を欠くのではなく粗面の皺状
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Uttaradit, Laplae, Mae Phun, Ban Ton Klua

(新種)

Neoacanthostigma latisporum Y.Z. Lu, Boonmee & K.D. Hyde
語源…幅広い胞子の(分生子のサイズから)
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【よく似た種との区別】
Neoacanthostigma brunneisporum
タイに分布する
淡水域に生息する
木質基質に発生する
分生子が螺旋状
天然基質上でのコロニーが褐色
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られている
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子のコイル数が1と1/2-3と1/2ではなく2-3
ITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される