2019年7月29日 (仮訳)ピスタチオの先枯病を引き起こすボトリオスフェリア科の新種 Chen, S-F. et al., 2015. Novel species of Botryosphaeriaceae associated with shoot blight of pistachio. Mycologia. Available at: http://www.tandfonline.com/doi/full/10.3852/14-242 [Accessed July 28, 2019] 【R3-06445】2019/7/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国およびギリシャにおいてピスタチオのシュートに枯死病害を引き起こした菌を検討し、前者をLasiodiplodia americana、後者をNeofusicoccum hellenicumとして新種記載した。 両種は分子系統解析で独自の系統を形成し、近縁種とは主に分生子のサイズが異なっていた。 野外における接種試験で両種の宿主に対する病原性が確かめられ、ピスタチオの4品種が感受性を示した。 United States, Arizona (新種) Lasiodiplodia americana S.F. Chen, G.Q. Li & T.J. Michailides 語源…アメリカの 【よく似た種との区別】 Lasiodiplodia mahajangana ITS、TEF1、TUB2、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい 本種より分生子の長さ/幅比が小さい 本種より生育適温が低い TEF1、TUB2、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lasiodiplodia theobromae ITS、TEF1、TUB2、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子の長さ/幅比が大きい TEF1、TUB2、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lasiodiplodia iraniensis ITS、TEF1、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 分生子の長さ/幅比が同一 本種より分生子のサイズが大きい 本種より生育適温が低い TEF1、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Greece, Thessaloniki (新種) Neofusicoccum hellenicum S.F. Chen, G.Q. Li & T.J. Michailides 語源…ヘラス(ギリシャの古名)の 【よく似た種との区別】 Neofusicoccum mediterraneum ITS、TEF1、TUB2、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種より分生子の長さ/幅比が大きい TEF1、TUB2、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neofusicoccum vitifusiforme 分生子の長さ/幅比が同一 ITS、TEF1、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が短い TEF1、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neofusicoccum viticlavatum ITS、TEF1、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が短い 本種より分生子の長さ/幅比が小さい TEF1、ITS+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される