(仮訳)スペイン産のウラベニガサ属Pluteus節菌の観察:ヨーロッパ新産の2種
Justo, A. & Castro, ML., 2007. Observations in Pluteus section Pluteus in Spain: two new records for Europe. Mycotaxon. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Alfredo_Justo/publication/235960267_Observations_in_Pluteus_section_Pluteus_in_Spain_Two_new_records_for_Europe/links/0c960514c9e659cce5000000.pdf [Accessed August 22, 2017].
【R3-04322】2017/08/22投稿

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3行まとめ

ヨーロッパ新産種としてPluteus atropungensおよびP. brunneidiscusを報告した。
P. washingtonensisのタイプ標本を検討し、本種をP. brunneidiscusのシノニムと考えた。
イベリア半島およびバレアレス諸島産のウラベニガサ属菌の検索表を掲載した。

(ヨーロッパ、スペイン新産種)

Pluteus atropungens A.H. Sm. & Bartelli
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【よく似た種との区別】
Pluteus martinicensis
側シスチジアに鉤状突起を欠く
縁シスチジアが有色
本種と異なりスペインおよび米国ではなくマルティニークおよびインドに分布する
本種と異なり子実体の臭いが不明瞭
本種と異なり柄シスチジアが顕著な房をなす
Pluteus spegazzinianus
被子植物の材に発生する
縁シスチジアが有色
本種と異なり南米における分布が知られている
本種と異なり側シスチジアがcervinus
Pluteus aporpus
被子植物の材に発生する
縁シスチジアが有色
本種と異なり南米における分布が知られている
本種と異なり側シスチジアがcervinus
Pluteus eucryphiae
被子植物の材に発生する
縁シスチジアが有色
本種と異なり南米における分布が知られている
本種と異なり側シスチジアがcervinus
Pluteus atromarginatus(クロフチシカタケ)
材上に発生する
襞の縁部が褐色
縁シスチジアに褐色色素を含む
菌糸にクランプを有する
本種と異なり被子植物ではなく針葉樹を宿主とする
本種と異なり側シスチジアにほとんどの場合鉤状突起を欠くのではなく頂部に2-4(5)つの鉤状突起を有する

(ヨーロッパ、スペイン新産種)

Pluteus brunneidiscus Murrill
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【よく似た種との区別】
Pluteus fibulatus
本種と異なり米国およびスペインではなくアルゼンチンおよびブラジルに分布する
本種と異なり傘表面が顕著な繊維状
本種と異なり柄表面が顕著な繊維状
Pluteus brunneoradiatus(カサスジウラベニガサ)
スペインに分布する
被子植物の材上に生じる
縁シスチジアが無色
菌糸にクランプを有する
本種と異なりスイスにおける分布が知られている
本種より縁シスチジアが長い
本種と異なり菌糸にクランプが乏しい(隔壁の10%にしか見られない)
Pluteus salicinus(ビロードベニヒダタケ)
被子植物の材上に生じる
縁シスチジアが無色
菌糸にクランプを有する
本種と異なり傘が青緑色を帯びることがある
本種と異なり柄が青緑色を帯びることがある
本種より担子胞子のサイズが大きい