(仮訳)南アフリカ産の新種Octospora conidiophora、およびコケ生息性チャワンタケ目菌類におけるアナモルフの初報告
Sochorová, Z. et al., 2019. Octospora conidiophora (Pyronemataceae) – a new species from South Africa and the first report of anamorph in bryophilous Pezizales. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/34571/ [Accessed December 7, 2020] 【R3-07937】2020/12/7投稿

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3行まとめ

南アフリカで採集されたコケ寄生菌を検討し、Octospora conidiophoraとして新種記載した。
分子系統解析では狭義の本種、2種の隠蔽種、ボルネオ産のO. kelabitianaからなる側系統群が形成された。
本種はコケ生息性チャワンタケ目菌類として初めてアナモルフが報告された種となった。
South Africa, KwaZulu-Natal Province, Uthukela District Municipality, uKhahlamba Drakensberg Park, Injasuti

(新種)

Octospora conidiophora Sochorová & Döbbeler
語源…分生子を有する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Octospora kelabitiana
コケ寄生菌である
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子が無色
子嚢胞子が楕円形
側糸が分枝しない
毛が無色
毛が剛直
毛が厚壁
付着器のサイズが類似している
付着器表面が平滑
菌糸体菌糸表面が疣状
EF1α+nrLSU+nrSSUおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南アフリカではなくボルネオなどに分布する
本種と異なりホソエゴケ属およびナガハシゴケ属ではなくスジゴケ属などのコケを宿主とする
本種と異なり無性世代が知られていない
EF1α+nrLSU+nrSSUおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される