(仮訳)ロシア産のヤナギに発生するPolyporus pseudobetulinusおよびP. choseniaeについて
Zmitrovich, IV & Ezhov, ON & Ershov, RV. 2010. On Salix-associated Polyporus pseudobetulinus and P. choseniae in Russia. Karstenia. Available at: http://karstenia.fi/on-salix-associated-polyporus-pseudobetulinus-and-p-choseniae-in-russia/ [Accessed August 18, 2016].
【R3-03209】2016/08/17投稿

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3行まとめ

ロシア、アルハンゲリスク州においてヤナギ属植物に発生したPolyporus pseudobetulinusを検討した。
本種と類似種のP. choseniaeを比較し、担子胞子の形状やその変異幅、クランプの有無、および菌糸型などに差異があることを示した。
前者は担子胞子がややS字形でクランプを欠くのに対し、後者は担子胞子が対称な紡錘状でクランプを有し、骨格結合菌糸が多数を占めることなどで特徴づけられた。

(その他掲載種)

Polyporus pseudobetulinus (Murashk. ex Pilát) Thorn, Kotir. & Niemelä
カンバタケモドキ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Polyporus choseniae
ロシアに分布する
同じヤナギ属植物を宿主とする
傘表皮を有する
子実体縁部が子実層托からあまり分化しない
老成すると孔口の縁部に帯灰色の粉を伴う
管孔層が1層からなる
管孔実質が外側の組織よりゼラチン化する
菌糸構成が骨格結合菌糸を有する2菌糸型
本種より子実体の基部が明瞭
本種と異なり傘表面に幼時規則的な点状模様が生じる
本種と異なり傘表面が永く亀裂を生じず、基部付近から亀裂を生じるのではなく放射状に亀裂を生じる
本種より孔口のサイズが小さい
本種と異なり孔口が帯橙クリーム色ではなく汚黄色
本種と異なり孔口の形状が不規則で裂けることもあるのではなく規則的
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値平均の範囲が狭い
本種と異なり担子胞子が僅かに扁桃形で腹側が平らであり、ややS字形なのではなく対称な紡錘状
本種と異なり担子胞子の嘴状突起が顕著な非対称形ではなく短い
本種と異なり骨格結合菌糸が多数を占める
本種と異なりクランプを有する

(その他掲載種)

Polyporus choseniae (Vassilkov) Parmasto
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Polyporus pseudobetulinus(カンバタケモドキ)
ロシアに分布する
同じヤナギ属植物を宿主とする
傘表皮を有する
子実体縁部が子実層托からあまり分化しない
老成すると孔口の縁部に帯灰色の粉を伴う
管孔層が1層からなる
管孔実質が外側の組織よりゼラチン化する
菌糸構成が骨格結合菌糸を有する2菌糸型
本種ほど子実体の基部が明瞭でない
本種と異なり傘表面に幼時規則的な点状模様が生じるという特徴を欠く
本種と異なり傘表面に放射状に亀裂を生じるのではなく永く亀裂を生じず、基部付近から亀裂を生じる
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり孔口が汚黄色ではなく帯橙クリーム色
本種と異なり孔口の形状が規則的ではなく不規則で裂けることもある
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値平均の範囲が広い
本種と異なり担子胞子が対称な紡錘状ではなく僅かに扁桃形で腹側が平らであり、ややS字形
本種と異なり担子胞子の嘴状突起が短いのではなく顕著な非対称形
本種と異なり骨格結合菌糸が多数を占めるという特徴を欠く
本種と異なりクランプを欠く