(仮訳)2種の知見に乏しい暖温帯産カワラタケ型菌類の分類学的位置
Zmitrovich, I., 2011. On taxonomic position of two little-known warm-temperate trametoid fungi. Ukrainian Botanical Journal. Available at: http://www.researchgate.net/profile/Ivan_Zmitrovich2/publication/260341744_introduction/links/00b49530db0f69219a000000.pdf [Accessed January 25, 2015].
【R3-01497】2015/01/25投稿

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3行まとめ

ウクライナからロシア南部にかけてのステップに産する知見に乏しいTrametes ljubarskyiおよびT. cervinaの2種を検討した。
前者は担子胞子が涙形で僅かに厚壁であり、骨格菌糸が不規則に膨大し、微かにシアノフィリックであるなどの特徴を呈したため、Flavodon属に移された。
後者は骨格結合菌糸が樹状の付属物を欠き、シアノフィリックである点などを基にLoweporus属に移された。

(新組み合わせ)

Flavodon cervinus (Schwein.) Zmitr.
旧名:Trametes cervina (Schwein.) Bres.(基礎異名はBoletus cervinus Schwein.)
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【よく似た種との区別】
Flavodon flavus
多くの形質が一致する
骨格結合菌糸の形態が類似している
本種と異なり熱帯に分布する
本種と異なりクランプを欠く

(新組み合わせ)

Loweporus ljubarskyi (Pilát) Zmitr.
旧名:Trametes ljubarskyi Pilát
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【よく似た種との区別】
Perenniporia spp.
厚壁菌糸が不等直径
厚壁菌糸が樹状に分岐する
本種と異なり子実体が傘状ではなく決して傘状にならない
本種と異なり肉が強く着色しない
本種と異なり担子胞子が僅かに厚壁ではなく顕著な厚壁
本種と異なり担子胞子が弱いデキストリノイドではなくデキストリノイド
Nigroporus spp.
本種より孔口のサイズが小さい
本種より”content”が深い(編集注:”context”の誤り?)
本種と異なり担子胞子が弱いデキストリノイドではなく非デキストリノイド