(仮訳)南米においてAraucaria araucanaを宿主とする黒穂菌Uleiella chilensisの進化史、およびクロボキン綱の新目ウレイエラ目
Riess, K. et al., 2016. On the Evolutionary History of Uleiella chilensis, a Smut Fungus Parasite of Araucaria araucana in South America: Uleiellales ord. nov. in Ustilaginomycetes. PLOS ONE. Available at: http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0147107 [Accessed February 11, 2016].
【R3-02645】2016/02/11投稿

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3行まとめ

南米産のAraucaria araucanaの寄生菌、Uleiella chilensisについて、形態学的検討および複数遺伝子に基づく分子系統解析を実施した。
分岐年代推定により、黒穂菌の大多数の目が三畳紀~ジュラ紀に多様化したことが示された一方、本種とViolaceomyces palustrisの直近の共通祖先は白亜紀前期にまで遡れた。
本解析の結果と生態、特異な生活環、隔壁および吸器の形質などを基に、Uleiella属に対して独立の目を設けた。

(その他掲載種)

Uleiella chilensis Dietel & Neger
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Violaceomyces palustris
nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりウレイエラ目ではなくヴィオラセオマイセス目に含まれる
本種と異なりチリおよびアルゼンチンではなく米国に分布する
本種と異なりほとんどの場合水中の環境に生息する
本種と異なりナンヨウスギ属植物ではなくサンショウモ属のシダを宿主とする
本種と異なりエンドファイトとして知られている
本種と異なり酵母の状態しか知られていない
nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される