(仮訳)ノルウェーにおいて在来の広葉樹の傷に感染するOphiostoma属菌と新種Ophiostoma borealis
Nkuekam, GK. et al., 2010. Ophiostoma species, including Ophiostoma borealis sp. nov., infecting wounds of native broad-leaved trees in Norway. Available at: http://www.dspace.up.ac.za/handle/2263/16486 [Accessed April 9, 2015].
【R3-01721】2015/04/10投稿

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3行まとめ

ノルウェー在来の広葉樹から分離されたOphiostoma属230菌株を検討した。
分子系統解析で明らかになった未知の1系統を、形態学的検討の結果と合わせてO. borealisとして新種記載した。
採集された菌の多様性は比較的低く、主にO. quercusO. borealisO. denticiliatumと同定された。
Norway, Troms, Målselv, Rostadalen, Dalhaug

(新種)

Ophiostoma borealis Kamg. Nkuek., H. Solheim & Z.W. de Beer
語源…亜寒帯の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ophiostoma novo-ulmi
形態的に非常に類似している(識別が困難)
ホモタリックである
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる)
本種と異なり様々な広葉樹ではなくニレ属植物のみを宿主とする
本種より子嚢胞子が長い
本種よりシンネマが長い
本種よりPesotumステージの分生子が短い
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma catonianum
形態的に非常に類似している(識別が困難)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる)
本種と異なり様々な広葉樹ではなくナシ属植物のみを宿主とする
本種より子嚢殻の頸部が短い
本種より子嚢胞子の末端が僅かに尖る
本種よりシンネマが長い
本種よりSporothrixステージの分生子が長い
本種よりPesotumステージの分生子のサイズが小さい
本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma quercus
様々な広葉樹を宿主とする
形態的に非常に類似している(識別が困難)
ホモタリックである
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じO. piceae種複合体に含まれる)
本種よりシンネマが長い
本種よりPesotumステージの分生子が短い
本種よりSporothrixステージの分生子が長い
本種よりコロニーの生長が速い
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される