(仮訳)ヒメシロタモギタケの類似種、Ossicaulis lachnopusが形態および分子を用いた手法により確かめられた
Holec, J. & Kolařík, M., 2012. Ossicaulis lachnopus (Agaricales, Lyophyllaceae), a species similar to O. lignatilis, is verified by morphological and molecular methods. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0866-2 [Accessed December 20, 2013].
【R3-00165】2013/12/20投稿

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3行まとめ

ヒメシロタモギタケ (Ossicaulis lignatilis) はよく知られた種だが、類似するOssicaulis lachnopusはほとんど認知されてこなかった。
O. lachnopusはFriesがAgaricus属菌として記載した種で、Contu (2000, 2007) によって現代菌類学に「復活」させられた種である。
ヨーロッパの6か国で採集された32標本について形態比較および分子系統解析を行った結果、O. lachnopusが種として確かに認められることが明らかになった。

(その他掲載種)

Ossicaulis lachnopus (Fr.) Contu
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【よく似た種との区別】
Ossicaulis lignatilis
低地から山地にかけて分布する
落葉樹、稀に針葉樹の材に発生する
肉眼的形質が非常に類似している
顕微鏡的形質が非常に類似している
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析でごく近縁
本種より人為的な影響を受けた環境に発生する傾向がある
本種と異なり傘が灰色~ベージュ灰色ではなく類白色~クリーム色
本種より担子胞子のサイズが大きく(範囲が重ならない)、長さが4 μmを超える
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Ossicaulis lignatilis (Pers.) Redhead & Ginns
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【よく似た種との区別】
Ossicaulis lachnopus
低地から山地にかけて分布する
落葉樹、稀に針葉樹の材に発生する
肉眼的形質が非常に類似している
顕微鏡的形質が非常に類似している
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析でごく近縁
本種より天然に近い環境に発生する傾向がある
本種と異なり傘が類白色~クリーム色ではなく灰色~ベージュ灰色
本種より担子胞子のサイズが小さく(範囲が重ならない)、長さが4 μmを超えない
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される