(仮訳)昆虫を宿主とする新種、Paracremonium lepidopterorum
Ming, D-Q. et al., 2021. Paracremonium lepidopterorum, a new insect-associated fungus. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.524.2.2 [Accessed November 9, 2021] 【R3-08949】2021/11/9投稿

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3行まとめ

中国貴州省においてチョウ目の蛹に発生した寄生菌の一種を検討し、Paracremonium lepidopterorumとして新種記載した。
本種は円筒形のフィアライドが短く、分生子がスライム状の頭状をなさず、紡錘形であり、厚壁胞子を欠くことなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析ではP. contagiumおよびP. pembeumに近縁であったが、分生子頭の有無などが異なっていた。
中国貴州省都匀市黔南プイ族ミャオ族自治州斗篷山

(新種)

Paracremonium lepidopterorum D.Q. Ming, W.H. Chen, Y.F. Han & Z.Q. Liang
語源…チョウ目の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Paracremonium apiculatum
分生子頭を欠く
厚壁胞子を欠く
ITS+nrLSU+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種よりフィアライドが長い
本種よりフィアライドの幅が狭い
本種と異なりフィアライドが円筒形ではなく針状
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく球形~類球形
ITS+nrLSU+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paracremonium variiforme
分生子頭を欠く
厚壁胞子を欠く
ITS+nrLSU+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種よりフィアライドが長い
本種と異なりフィアライドが円筒形ではなく長アンプル形
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく棍棒形、卵状、または楕円形
ITS+nrLSU+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paracremonium contagium
分生子のサイズの範囲が重なる
厚壁胞子を欠く
ITS+nrLSU+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種よりフィアライドが長い
本種よりフィアライドの幅が狭い
本種と異なり分生子頭を有する
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく楕円形~紡錘形で僅かに~強く屈曲する
ITS+nrLSU+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Paracremonium pembeum
ITS+nrLSU+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種よりフィアライドが長い
本種と異なり分生子頭を有する
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく球形~楕円形
本種と異なり厚壁胞子を欠くのではなく有する
ITS+nrLSU+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される