(仮訳)インド産の新種、Parvixerocomus matheranensis
Patil, PB. 2021. Parvixerocomus matheranensis (Boletaceae), a new species from India. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/advpub/0/advpub_MYC538/_article/-char/ja/ [Accessed October 10, 2021] 【R3-08858】2021/10/10投稿

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3行まとめ

インド、マハーラーシュトラ州の熱帯域で採集された菌を検討し、Parvixerocomus matheranensisとして新種記載した。
本種は傘と柄がルビー色で管孔が黄色であり、傷つくと青色~帯黒色に変色し、担子胞子が長楕円形~円筒形であり、縁シスチジアが便腹形~棍棒形、側シスチジアが便腹形~瓶形であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でP. pseudoaokiiと強固に支持される姉妹群を形成した。
India, Maharashtra, Raigad District, Matheran Hills

(新種)

Parvixerocomus matheranensis P.B. Patil, Senthil., S.K. Singh & S.A. Vaidya
語源…マテラン産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Parvixerocomus pseudoaokii
アジアに分布する
nrLSU+rpb1+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なり傘がルビー色ではなく帯黄赤色、帯灰ばら色、帯灰ばら色~ばら赤色
本種と異なり担子胞子が長楕円形~円筒形ではなく顕著な卵状
本種より側シスチジアのサイズが僅かに小さい
nrLSU+rpb1+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parvixerocomus aokii(ヒメコウジタケ)
アジアに分布する
nrLSU+rpb1+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく日本および中国などに分布する
本種と異なり傘がルビー色ではなく橙赤色、鮮赤色~赤色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子器のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が長楕円形~円筒形ではなく長楕円形
本種より側シスチジアの幅が狭い
nrLSU+rpb1+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Boletus coccineinanus
本種と異なり子実体が傷ついても変色しない
本種と異なり子実層托が黄色ではなく帯桃色
本種と異なり傘表皮に厚壁の細胞を含む
Boletus patouillardii
本種と異なり子実体が傷ついても変色しない
本種より担子胞子が短い
本種と異なり傘表皮の末端細胞が広楕円形~類紡錘形~類円筒形で頂部が丸い~鈍頭
Xerocomus tengii
本種と異なり子実体が傷ついても変色しない
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい