(仮訳)ブドウから分離されたPenicillium astrolabiumおよびPenicillium neocrassumの2新種、およびそれらのP. olsoniiP. brevicompactumクレードにおける系統的位置
Serra, R. & Peterson, SW., 2007. Penicillium astrolabium and Penicillium neocrassum, two new species isolated from grapes and their phylogenetic placement in the P. olsonii and P. brevicompactum clade. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15572536.2007.11832602 [Accessed January 27, 2018].
【R3-04798】2018/1/27投稿

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3行まとめ

ポルトガルにおいてブドウから分離された2種の菌を検討し、Penicillium astrolabiumおよびP. neocrassumとして新種記載した。
前者はP. olsoniiに近縁であったが、培養下で特徴的な暗色の色素を産生することなどで特徴づけられた。
後者はP. brevicompactumに近縁であったが、菌核を形成する点などが異なっていた。
Portugal, Ribatejo, Almeirim

(新種)

Penicillium astrolabium R. Serra & S.W. Peterson
語源…アストロラーベ(航海における測量機器)の(大西洋をまたいだ共同研究により新種記載に繋がったことから)
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【よく似た種との区別】
Penicillium olsonii
ポルトガルに分布する
同じブドウから分離される
カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり土壌から分離される
本種と異なりコロニーのリバースが暗オリーブ色または褐色~黒色でない
本種と異なり強く着色し膨大した菌核類似の構造を形成するという特徴を欠く
本種よりCYAおよびMEA培地における生長が速い
カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Portugal, Madeira Islands, Câmara de Lobos

(新種)

Penicillium neocrassum R. Serra & S.W. Peterson
語源…新しいPenicillium crassum
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【よく似た種との区別】
Penicillium brevicompactum
同じブドウから分離される
コロニーの性状が類似している
カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりMEA培地において菌核を形成するという特徴を欠く
カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される