(仮訳)中国吉林省において分離された新種、Penicillium brevistipitatum
Wang, L. & Zhuang, W-Y. 2005. Penicillium brevistipitatum, a new species isolated from Jilin Province, China. Mycotaxon. Available at: http://europepmc.org/article/AGR/IND43761849 [Accessed December 17, 2019] 【R3-06868】2019/12/17投稿

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3行まとめ

中国吉林省の長白山地域において土壌から分離された菌を検討し、Penicillium brevistipitatumとして新種記載した。
本種は分生子柄が非常に短く、表面が疣状で、筆状体が二輪生および三輪生で、分生子が卵状~楕円形平滑であることなどで特徴づけられた。
本種は形態的にPenicillium節の2種と類似していたが、分生子柄や分生子の形態、培養性状などが異なっていた。
中国吉林省長白山地域

(新種)

Penicillium brevistipitatum L. Wang & W.Y. Zhuang
語源…短い柄の(分生子柄のサイズから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Penicillium coprophilum
分生子柄の直下が暗褐色
分生子柄が比較的緩い束状
筆状体が圧着した三輪生
分生子が帯灰緑色
分生子表面が平滑
MEA培地でのコロニー縁部が不均一
本種と異なり分生子柄が同心円状に配列する
本種より分生子柄がずっと長い
本種と異なり分生子柄表面がCYA培地で疣状、MEA培地で常に平滑なのではなくCYA培地で平滑、MEA培地で時に粗面
本種よりフィアライドが明らかに短い
本種よりフィアライドの幅が広い
本種よりフィアライドの頸部がずっと短い
本種と異なり分生子が卵状~楕円形ではなく常に楕円形
本種よりコロニーの生長がずっと遅い
本種と異なり培養下で水溶性色素を産生する
Penicillium glandicola
分生子柄が束状
分生子柄表面が疣状
ラミの表面が疣状
筆状体が圧着した三輪生
分生子が帯灰緑色
本種と異なりシンネマを生じることがある
本種より束状をなした分生子柄のサイズが大きい
本種より分生子柄表面が全ての培地で顕著な疣状
本種と異なりメトレ表面が明瞭な疣状
本種と異なり筆状体が四輪生のことがある
本種よりフィアライドが短い
本種よりフィアライドの幅が広い
本種と異なりフィアライドが円筒形ではなくアンプル形
本種よりフィアライドの頸部が短い
本種より分生子のサイズがずっと小さい
本種と異なり分生子が卵状~楕円形ではなく楕円形
本種と異なり培養下で水溶性色素を産生する
本種と異なりコロニーの生長が制限される
Penicillium expansum
筆状体が圧着する
フィアライドのサイズが類似している
分生子の形状が類似している
CYA培地でのリバースの色が類似している
通常の培地上での生長速度が中程度
37°Cで生育不能
5°Cで僅かに生育可能
本種と異なりリンゴが宿主として知られている
本種と異なり植物に対する病原性が知られている
本種より束状をなした分生子柄のサイズがずっと大きい
本種より分生子柄がずっと長い
本種と異なり分生子柄表面がCYA培地で疣状、MEA培地で常に平滑なのではなく常に平滑で時に粗面
本種より筆状体のサイズが大きい
本種と異なりフィアライドが円筒形ではなくアンプル形~円筒形
本種と異なりフィアライドの頸部が短い
本種と異なり分生子が黄緑色
本種と異なり分生子が卵状~楕円形ではなく主に楕円形で成熟すると時に球形
本種よりCA培地での生長がずっと速い
本種と異なりコロニー表面が穀粉状