(仮訳)中国においてChroogomphus rutilusの子実体から分離されたアオカビ属Ramosa節の新種、Penicillium chroogomphum
Rong, C. et al., 2016. Penicillium chroogomphum, a new species in Penicillium section Ramosa isolated from fruiting bodies of Chroogomphus rutilus in China. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354015000820 [Accessed February 22, 2016].
【R3-02679】2016/02/23投稿

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3行まとめ

中国北京市においてクギタケの子実体から分離された菌を検討し、Penicillium chroogomphumとして新種記載した。
本種は複数遺伝子に基づく分子系統解析で、P. lenticrescensおよびP. soppiiの2種と近縁であった。
本種はそれらの種とはコロニーの生長速度、分生子柄、フィアライド、および分生子の形態などで区別された。
中国北京市房山区

(新種)

Penicillium chroogomphum F. Xu., C.B. Rong & L.Q. Wang
語源…クギタケ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Penicillium lenticrescens
分生子表面が平滑
ITS+benA+cmdに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種よりフィアライドのサイズが小さい
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が楕円形ではなく類球形で一部が楕円形
本種と異なりCYA 25°Cでのコロニーの分生子が淡緑色ではなく帯灰緑色
本種よりCYA25°C、YES25°C、DG18 25°Cでの生長が速い
本種と異なりCYA 30°Cで生育不能
ITS+benA+cmdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSの配列類似度97%、連結データセットの配列類似度96%)
Penicillium soppii
ITS+benA+cmdに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子柄が気生菌糸から生じるのではなく培地から直接生じる
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子柄が明瞭に分枝するという特徴を欠く
本種よりフィアライドの幅が狭い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が楕円形ではなく初め楕円形で成熟すると球形~類球形
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく平滑~非常に微細な粗面
本種よりコロニーの生長が速い
ITS+benA+cmdに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSの配列類似度97%、連結データセットの配列類似度95%)