(仮訳)韓国鬱陵島産の新種Penicillium ulleungdoense
Choi, D-H. et al., 2021. Penicillium ulleungdoense sp. nov. from Ulleung Island in Korea. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/12298093.2020.1852702 [Accessed December 14, 2021] 【R3-09052】2021/12/14投稿

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3行まとめ

韓国鬱陵島でキリンソウ属、マンネングサ属、およびシオン属植物の根から分離されたエンドファイトを検討し、Penicillium ulleungdoenseとして新種記載した。
本種は分子系統解析でSclerotiora節クレードに含まれ、P. hirayamaeに近縁であった。
本種はフィアライドがアンプル形、分生子が球形で平滑~粗面、コロニーが明るい象牙色で、酸産生が中程度であることなどで特徴づけられた。
韓国慶尚北道鬱陵島

(新種)

Penicillium ulleungdoense D.H. Choi & J.G. Kim
語源…鬱陵島産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Penicillium hirayamae
分生子柄表面が平滑~粗面
分生子柄に隔壁を有する
筆状体が単輪生
フィアライドがアンプル形のことがある
フィアライド表面が平滑
分生子表面が平滑~粗面
コロニーが黄色を帯びる
ITS+BenA+CaMおよびRPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の幅が狭い
本種と異なりフィアライドの数が3-8ではなく3-7である
本種よりフィアライドが長い
本種と異なりフィアライドがアンプル形および舟形ではなくアンプル形および洋梨形
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形ではなく球形~類球形
本種と異なり菌核を形成する
本種よりコロニーの生長がずっと速い
本種と異なりコロニーが明るい象牙色ではなく帯黄褐色
本種と異なりコロニーのリバースが絹灰色ではなく橙色
本種と異なりMEA培地において鈍黄色の可溶性色素を僅かに産生するという特徴を欠く
本種と異なり酸産生が中程度ではなく弱い
ITS+BenA+CaMおよびRPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される