(仮訳)北米西部産Phaeocollybia属菌 (5):新種P. ochraceocanaおよびP. kauffmanii複合種
Norvell, LL. & Exeter, RL. 2007. Phaeocollybia in western North America 5: P. ochraceocana sp. nov. and the P. kauffmanii complex. Mycotaxon. Available at: https://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/102/102-315.html [Accessed March 20, 2022] 【R3-09342】2022/3/20投稿

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3行まとめ

米国オレゴン州およびカリフォルニア州の温帯針葉樹林に産した菌を検討し、Phaeocollybia ochraceocanaとして新種記載した。
本種はP. kauffmanii複合種に含まれ、子実体が橙色~黄褐色で傘に鱗片が多く、担子胞子が小型で、傘上表皮が3層からなることなどで特徴づけられた。
本複合種の改訂版検索表を掲載した。
USA, Oregon, Polk Co. BLM Reserve Forest, Pedee chronosequence old growth transect

(新種)

Phaeocollybia ochraceocana Norvell & Exeter
語源…黄褐色で灰白色になる(傘の一番上の層の乾燥時の表面性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phaeocollybia luteosquamulosa
Phaeocollybia kauffmanii複合種に含まれる
米国に分布する
同じマツ科植物を宿主とするとみられる
子実体が大型
子実体の色が類似している
子実体の形状ががっしりとしている
傘表面が繊維状および圧着した小鱗片状
傘表面に粘性を欠く
偽根を有する
担子器が4胞子性
縁シスチジアの量が類似している
縁シスチジアの形態に変異が大きい
縁シスチジアのサイズが類似している
縁シスチジアの形状が類似している
縁シスチジアが薄壁
傘表皮が3層からなる
本種と異なり傘がいくぶん一様な黄褐色
本種と異なり傘表面にやや粘性を持つということがない
本種より傘表面の小鱗片が疎らに散在し、より密に圧着する
本種と異なり柄がいくぶん一様な黄褐色
本種と異なり柄表面の繊維が黄褐色ではなく明黄金色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアの頂部に規則的に伸長部を有する
本種と異なり傘表皮にKOH+橙色の要素を欠く
本種と異なり傘表皮菌糸が平滑ではなく螺旋状にゼラチン質結晶を伴い粗面である
Phaeocollybia coniuncta
傘の色が類似している
傘表面が鱗片状
本種と異なり米国ではなくインドなどに分布する
本種と異なり子実体が汚黄褐色
本種と異なり柄の形状が細長い
本種と異なり柄が中空である
本種と異なり縁シスチジアが円筒形
Phaeocollybia caudata
傘の色が類似している
傘表面が鱗片状
本種と異なり米国ではなくコスタリカなどに分布する
本種と異なり柄が脆い
本種と異なり柄が中空である
本種と異なり偽根が急に細まって糸状になる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が卵状~豆形
本種と異なり担子胞子表面が微細な小疣状