(仮訳)スペイン、バレアレス諸島のフォルメンテラ島において見出された地中海産の背着生の新種、Phaeomarasmius siquierii
Salom, JC. & Esteve-Raventós, F., 2011. Phaeomarasmius siquierii (Agaricoid clade, Tubariaceae), a new Mediterranean resupinate species found in Formentera (Balearic Islands, Spain). Micologia e Vegetazione Mediterranea. Available at: https://www.researchgate.net/publication/287336228_Phaeomarasmius_siquieri_Agaricoid_clade_Tubariaceae_a_new_mediterranean_resupinate_species_found_in_Formentera_Balearic_Islands_Spain [Accessed November 8, 2017].
【R3-04560】2017/11/9投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

スペイン、バレアレス諸島においてJuniperus phoeniceaの生木に生じた菌を検討し、Phaeomarasmius siquieriiとして新種記載した。
本種は子実体が微小なチャヒラタケ型で、シスチジアが褐色円筒形厚壁であることなどで特徴づけられた。
本種はヨーロッパ産のP. erinaceusおよびP. rimulincolaとは形態が非常に異なっていた。
Spain, Balearic Islands, Formentera, Es Ram, Torrent dels Arbocers

(新種)

Phaeomarasmius siquieri Salom & Esteve-Rav.
語源…大型菌類の研究者、Josep Ll. Siquier氏に献名
※論文中ではPhaeomarasmius siquieriiと表記されているが、MycoBankはこの学名をorthographic variantとしている。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phaeomarasmius erinaceus
ヨーロッパに分布する
本種と異なり傘表面が糠状~ささくれ状で類白色の毛に覆われるのではなく毛状~小鱗片状
本種と異なり無柄ではなく柄が良好に発達する
Phaeomarasmius rimulincola
ヨーロッパに分布する
子実体が微小
傘の形態が類似している
本種と異なりビャクシン属植物ではなく広葉樹などを宿主とする
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり襞が良好に発達する
本種と異なり無柄ではなく柄が短いが良好に発達する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類卵状~広楕円形で側面視ではしばしば類レンズ形なのではなく扁桃形
本種と異なり縁シスチジアに結晶を伴わない