(仮訳)ブラジルの大西洋岸森林に産した新種、Phallus aureolatus
Trierveiler-Pereira, L. et al., 2017. Phallus aureolatus (Phallaceae, Agaricomycetes), a new species from the Brazilian Atlantic Forest. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.327.3.2 [Accessed September 18, 2018].
【R3-05504】2018/9/19投稿

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3行まとめ

ブラジルの亜熱帯雨林に産した菌を検討し、Phallus aureolatusとして新種記載した。
本種は菌網が白色で長く、托頂部に白色の傘を伴い、つぼが帯桃色、根状菌糸束が帯紫色であることなどで特徴づけられた。
ブラジル産の広義スッポンタケ属菌の検索表を掲載した。
Brazil, Paraná, Matinhos

(新種)

Phallus aureolatus Trierv.-Per. & de Meijer
語源…光輪の(白色の傘が天使の輪に類似することから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phallus merulinus
南米に分布する
菌網を有する
托表面がシワタケ状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく仏領ギアナおよび旧熱帯などに分布する
本種より菌網がずっと短い
本種と異なりつぼが帯桃色ではなく類白色
本種と異なり根状菌糸束が帯紫色ではなく類白色
本種と異なり子実体に強い悪臭を有するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phallus atrovolvatus
南米に分布する
菌網を有する
托表面がシワタケ状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中米などにおける分布が知られている
本種と異なりウッドチップおよび植物残渣上に発生する
本種と異なりつぼが帯桃色ではなく帯黒色
本種と異なり子実体に強い悪臭を有するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phallus campanulatus
ブラジルに分布する
托表面が小粒状~小皺状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり菌網を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phallus rubicundus(アカダマノオオタイマツ)
ブラジルに分布する
托表面が小粒状~小皺状
本種と異なり菌網を欠く
本種と異なり偽柄が橙色~帯赤色
本種と異なり托が橙色~帯赤色