2016年11月5日 (仮訳)中国雲南省産のスッポンタケ類の新種、Phallus haitangensis Li, H-L. et al., 2016. Phallus haitangensis, a new species of stinkhorn from Yunnan Province, China. Phytotaxa. Available at: http://www.mapress.com/j/pt/article/view/phytotaxa.280.2.2 [Accessed November 5, 2016]. 【R3-03448】2016/11/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省のマツ林において採集されたスッポンタケ類の一種を検討し、Phallus haitangensisとして新種記載した。 本種は托が黄金橙色で顕著な網目があり、菌網が淡橙色で網目が円形~多角形、偽柄がクリーム白色であることなどで特徴づけられた。 本種と近縁種あるいは形態的に類似する種との形質比較表を掲載した。 中国雲南省保山市隆陽区海棠窪村 (新種) Phallus haitangensis H.L. Li, P.E. Mortimer, J.C. Xu & K.D. Hyde 語源…海棠(窪)産の 【よく似た種との区別】 Phallus serrata 菌網の網目が円形~多角形 つばを欠く つぼが小刺状でない 担子胞子が無色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種より托のサイズが大きい 本種と異なり托が黄金橙色ではなく白色 本種と異なり托が鐘形または傘形ではなく半卵形 本種と異なり托が顕著な網目状ではなく網目状 本種と異なりグレバがオリーブ色~帯緑褐色ではなくオリーブ色 本種より菌網が長い 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなく白色 本種と異なり菌網の網目の縁部が鋸歯状 本種より偽柄が長い 本種と異なり偽柄がクリーム白色ではなく白色 本種と異なり偽柄が上方に先細りになるのではなく円筒形 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が長形~円筒形ではなく楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus mengsongensis つばを欠く つぼが小刺状でない 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が無色 担子胞子が長形~円筒形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種より托のサイズが小さい 本種と異なり托が黄金橙色ではなく帯灰白色または淡灰色 本種と異なり托が鐘形または傘形ではなく卵形~楕円形または卵状 本種と異なり托が顕著な網目状ではなく網目状 本種と異なりグレバがオリーブ色~帯緑褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり菌網を欠く 本種より偽柄の幅が狭い 本種と異なり偽柄がクリーム白色ではなく純白色~淡橙色 本種と異なり偽柄が上方に先細りになるのではなくほぼ円筒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phallus cinnabarinus 菌網のサイズの範囲が重なる つばを欠く 偽柄のサイズの範囲が重なる 偽柄が上方に先細りになる つぼが小刺状でない 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種より托のサイズが小さい 本種と異なり托が黄金橙色ではなく朱赤色 本種と異なり托が鐘形または傘形ではなく円錐形 本種と異なり托が顕著な網目状ではなく網目状 本種と異なりグレバがオリーブ色~帯緑褐色ではなく暗褐色 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなく明るい朱赤色 本種と異なり偽柄がクリーム白色ではなく上部が朱赤色で下部につれて褪せて淡色となる 本種と異なり担子胞子が無色ではなく帯褐緑色 本種と異なり担子胞子が長形~円筒形ではなく倒卵状楕円形または類棍棒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIではなくIIIに含まれる) Phallus echinovolvatus 菌網の長さの範囲が重なる つばを欠く 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種より托のサイズが小さい 本種と異なり托が黄金橙色ではなく類白色~黄色 本種と異なり托が鐘形または傘形ではなく鐘形 本種と異なり托が顕著な網目状ではなく網目状 本種と異なりグレバがオリーブ色~帯緑褐色ではなくオリーブ色~暗褐色 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなく白色 本種と異なり菌網の網目がほぼ円形~多角形ではなく多角形 本種より偽柄のサイズが大きい 本種と異なり偽柄がクリーム白色ではなくほぼ白色 本種と異なり偽柄が上方に先細りになるのではなく円筒形 本種と異なりつぼが小刺状 本種と異なり担子胞子が無色ではなくオリーブ色~淡褐緑色 本種と異なり担子胞子が長形~円筒形ではなく卵形~楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIではなくIIIに含まれる) Phallus duplicatus 菌網の網目がほぼ円形~多角形 つぼが小刺状でない 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種より托の丈が高い 本種と異なり托が黄金橙色ではなく白色 本種と異なり托が鐘形または傘形ではなく円錐形または鐘形 本種と異なり托が顕著な網目状ではなく強い皺状 本種と異なりグレバがオリーブ色~帯緑褐色ではなく暗緑褐色 本種より菌網が短い 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなく白色~クリーム白色 本種と異なりつばを有する 本種より偽柄のサイズが大きい 本種と異なり偽柄がクリーム白色ではなく白色~クリーム白色 本種と異なり偽柄が上方に先細りになるのではなく円筒形か下方にかけて細まる 本種と異なり担子胞子が無色ではなく無色~淡緑色 本種と異なり担子胞子が長形~円筒形ではなく楕円形~長楕円形 Phallus indusiatus(キヌガサタケ) 偽柄のサイズの範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が無色 本種より子実体の丈が低い 本種より托のサイズが小さい 本種と異なり托が黄金橙色ではなくレモン色、黄色、橙色 本種と異なり托が鐘形または傘形ではなく円錐形または鐘形 本種と異なり托が顕著な網目状ではなく粗い網目状 本種と異なりグレバがオリーブ色~帯緑褐色ではなくオリーブ色 本種より菌網が長い 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなく帯黄白色、淡黄色、鮭肉色、淡橙色~橙色 本種と異なり偽柄がクリーム白色ではなく白色 本種と異なり担子胞子が長形~円筒形ではなく卵状~円筒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIではなくIIIに含まれる) Phallus flavidus 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種より子実体の丈が低い 本種より托のサイズが小さい 本種と異なり托が黄金橙色ではなく淡橙色 本種と異なり托が鐘形または傘形ではなく鐘形截断状 本種と異なり托が顕著な網目状ではなく網目状 本種と異なりグレバがオリーブ色~帯緑褐色ではなく帯オリーブ褐色 本種より菌網が短い 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなくクリーム色~黄色 本種と異なり偽柄がクリーム白色ではなくクリーム色~帯黄色 本種と異なり担子胞子が無色ではなく帯黄色 本種と異なり担子胞子が長形~円筒形ではなく円筒形 Phallus indusiatus var. roseus 本種と異なり托が黄金橙色ではなく白色、クリーム色、帯黄色 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなく淡桃色 Phallus multicolor 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が無色 本種より托のサイズが小さい 本種と異なり托が黄金橙色ではなくレモン色 本種と異なり托が鐘形または傘形ではなく鐘形 本種と異なり托が顕著な網目状ではなく網目状 本種と異なりグレバがオリーブ色~帯緑褐色ではなくオリーブ褐色 本種より菌網が短い 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなくレモン色~帯黄橙色 本種より偽柄が短い 本種より偽柄の幅が広い 本種と異なり偽柄がクリーム白色ではなく帯黄白色 本種と異なり担子胞子が長形~円筒形ではなく長楕円形~ほぼ円筒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIではなくIIIに含まれる) Phallus multicolor var. laeticolor 本種と異なり菌網が偽柄の3/4-1/2の長さである 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなくクロムイエローまたは橙色 Phallus luteus(ウスキキヌガサタケ) 本種と異なり托が黄金橙色ではなく帯黄白色~橙色 本種と異なり菌網が淡橙色~黄金橙色ではなくクロムイエローまたは橙黄色