(仮訳)パキスタン、マリーの外ヒマラヤ山脈においてRosa brunoniiに生じたさび菌の新種、Phragmidium punjabense
Ali, B. et al. 2017. Phragmidium punjabense, a new species of rust fungus on Rosa brunonii in the outer Himalayan ranges of Murree, Pakistan. Nova Hedwigia. Available at: https://doi.org/10.1127/nova_hedwigia/2017/0418 [Accessed November 1, 2023] 【R3-11115】2023/11/1投稿

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3行まとめ

パキスタン、パンジャーブ州においてRosa brunoniiに発生したさび菌の一種を検討し、Phragmidium punjabenseとして新種記載した。
本種は同じバラ属植物を宿主とする同属他種とは容易に識別されたが、キイチゴ属植物を宿主とするいくつかの種と非常に類似していた。
また、非合法名のP. longissimaに対して新学名P. yangiiを提唱したほか、新組み合わせP. mysorenseを提唱した。
Punjab Province: Murree, Ghora Gali

(新種)

Phragmidium punjabense Ali & Berndt
語源…パンジャーブ産の
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【よく似た種との区別】
Phragmidium speciosum
同じバラ属植物を宿主とする
冬胞子表面が平滑
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なり枝および花柄に生じる
本種と異なり冬胞子が嘴状である
本種より冬胞子がずっと厚壁である
本種と異なり冬胞子柄が膨大しない
本種と異なり夏胞子世代を欠く
Phragmidium devastatrix
アジアに分布する
同じバラ属植物を宿主とする
冬胞子表面が平滑
本種と異なり宿主に天狗巣症状を起こす
本種と異なり気生菌糸を冬胞子堆内部に生じる
Phragmidium rosae-omeiensis
同じバラ属植物を宿主とする
冬胞子表面が平滑
Phragmotelium griseum
東アジアに分布する
同じバラ科植物を宿主とする
本種と異なりバラ属ではなくキイチゴ属植物などを宿主とする
本種より夏胞子のサイズが大きい
本種より冬胞子頂部の幅が広い
本種と異なり冬胞子が通常強く先細りになる
本種より冬胞子が僅かに厚壁
本種より冬胞子柄が長い
本種より冬胞子柄が繊細である
Phragmidium pauciloculare
東アジアに分布する
同じバラ科植物を宿主とする
本種と異なりバラ属ではなくキイチゴ属植物などを宿主とする
本種より夏胞子のサイズがやや大きい
本種より冬胞子柄が長い
本種と異なり冬胞子柄が薄壁
Phragmidium mysorense
アジアに分布する
本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する
本種より夏胞子のサイズが小さい
Phragmidium hiratsukanum
本種と異なり冬胞子の細胞数が主に3-4である
Phragmidium robi-thunbergii
本種より冬胞子頂部の幅が僅かに広い
本種と異なり冬胞子の細胞数が3-5である
本種と異なり冬胞子の発芽孔の数が細胞あたり2(3)程度である
Phragmidium kamtschatkae
同じバラ属植物を宿主とする
本種と異なりキイチゴ属植物などを宿主とする
本種と冬胞子の形態が異なる
Phragmotelium barnardii
同じバラ属植物を宿主とする
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりキイチゴ属植物などを宿主とする
本種より冬胞子が暗色に着色する
本種と異なり冬胞子の隔壁数が6-9である
本種と異なり冬胞子柄が非常に長い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新学名)

Phragmidium yangii Berndt & Ali
旧名:Phragmidium longissima Y.M.Liang & T.Yang
語源…採集者のT.Yang氏に献名
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(新組み合わせ)

Phragmidium mysorense (Thirum. & Mundk.) Berndt & Ali
旧名:Phragmotelium mysorense Thirum. & Mundk.
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【よく似た種との区別】
Phragmidium punjabense
アジアに分布する
本種と異なりインドなどではなく中国に分布する
本種より夏胞子のサイズが大きい