(仮訳)ヒトの病原菌Blastomyces dermatitidisの系統解析により、新規隠蔽種Blastomyces gilchristiiの存在が明らかになった
Brown, EM. et al., 2013. Phylogenetic Analysis Reveals a Cryptic Species Blastomyces gilchristii, sp. nov. within the Human Pathogenic Fungus Blastomyces dermatitidis. PLPS ONE. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0059237 [Accessed November 10, 2013].
【R3-00012】2013/11/20投稿

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3行まとめ

ブラストマイセス症の原因菌であるBlastomyces dermatitidisの集団遺伝構造と地理的分化を、7遺伝子を用いた分子系統解析で調べた。
Blastomyces dermatitidisは2種の系統学的種からなることが明らかになり、両種の間では生殖的隔離が起こっていることが示唆された。
隠蔽種として発見されたBlastomyces gilchristiiは広範に分布するB. dermatitidisと異なり、カナダおよび米国の限られた地域に分布していた。
Kenora, Ontario

(新種)

Blastomyces gilchristii Brown E.M, McTaggart L.R., Zhang S.X., Low D.E., Stevens D.A., et Richardson S.E.
語源…1894年にブラストマイセス症の最初の症例を報告したT. C. Gilchristに献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Blastomyces dermatitidis
arf6、chs2、drk1、fads、pyrF、tub1、ITS2およびそれらの結合配列に基づく分子系統解析で近縁
arf6、chs2、drk1、fads、pyrF、tub1、ITS2の配列の特定部位が異なり、それらの結合配列に基づく分子系統解析で明瞭に区別される