(仮訳)新属新種Kusaghiporia usambarensisの系統的位置および分類
Hussein, JM., Tibuhwa, DD. & Tibell, S. 2018. Phylogenetic position and taxonomy of Kusaghiporia usambarensis gen. et sp. nov. (Polyporales). Mycology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21501203.2018.1461142 [Accessed April 30, 2018].
【R3-05083】2018/5/1投稿

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3行まとめ

タンザニア北東部で採集された大型の多孔菌類の一種を検討し、新属新種Kusaghiporia usambarensisとして報告した。
本種は褐色腐朽菌であり、子実体が一年生、担子胞子が無色、2菌糸型でクランプを欠くことなどで特徴づけられた。
本種は現地で”Kusaghizi”と呼ばれ、伝統的に長らく食用とされてきた。
Tanzania, Korogwe district, Tanga, Bungu

(新種)

Kusaghiporia usambarensis Hussein J., Tibell S. & Tibuhwa
語源…(属名)サンバー語での現地名”Kusaghizi”(集めるもの、の意)+孔/(種小名)ウサンバラ(山地)産の
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【よく似た種との区別】
Crustoderma spp.
褐色腐朽菌である
子実体が一年生である
担子胞子が無色
菌糸にクランプを欠く
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁(同じAntrodiaクレードに含まれる)
本種と異なり子実体が篦形ではなく背着生
本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pycnoporellus spp.
褐色腐朽菌である
子実体が一年生である
担子胞子が無色
菌糸にクランプを欠く
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁(同じAntrodiaクレードに含まれる)
本種と異なり子実体がクリーム色~暗褐色ではなく黄色~橙色
本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeolus spp.
褐色腐朽菌である
子実体が一年生である
担子胞子が無色
菌糸にクランプを欠く
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁(同じAntrodiaクレードに含まれる)
本種と異なり子実層シスチジアを有する
本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wolfiporia spp.
褐色腐朽菌である
子実体が一年生である
担子胞子が無色
菌糸にクランプを欠く
菌糸構成が2菌糸型
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁(同じAntrodiaクレードに含まれる)
本種と異なり子実体が篦形ではなく背着生
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく楕円形~長楕円形
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laetiporus spp.
褐色腐朽菌である
子実体が一年生である
担子胞子が無色
菌糸にクランプを欠く
菌糸構成が2菌糸型
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で近縁(同じAntrodiaクレードに含まれる)
本種と異なり子実体が明色のものが多い
nrLSU+nrSSU+RPB1+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laetiporus persicinus(ハナビラアイカワタケ)
褐色腐朽菌である
子実体が一年生である
子実体が暗色
担子胞子が無色
菌糸にクランプを欠く
菌糸構成が2菌糸型
本種と子実体の形態が異なる
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく広卵形