(仮訳)新規に見い出された新組み合わせTalaromyces flavovirensの有性世代の系統関係
Visagie, CM. et al., 2012. Phylogenetic relationships and the newly discovered sexual state of Talaromyces flavovirens, comb. nov. Mycotaxon. … Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000122/00000001/art00045 [Accessed October 6, 2015].
【R3-02259】2015/10/06投稿

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3行まとめ

乾燥したQuercus suberの葉に見出されたTalaromyces属子嚢果とPenicillium aureocephalumのシンネマを検討し、後者が前者の有性世代であることを示した。
培養下では子嚢果は誘導されなかったが、交配型遺伝子からは本種がヘテロタリックであることが確かめられた。
本種の子嚢果原基および子嚢胞子の形態はT. flavusと類似しており、分子系統解析ではT. siamensisなどと近縁であった。
Spain, Catalonia, Gerona, Selva de Mar

(新組み合わせ)

Talaromyces flavovirens (Durieu & Montagne) Visagie, Llimona, Seifert
旧名:Lasioderma flavovirens Durieu & Mont.
※本種のエピタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Talaromyces flavus
造嚢器が棍棒形
造嚢器に造精器がコイル状に巻き付く
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が扁楕円形
子嚢胞子の装飾が刺状
子嚢胞子が厚壁
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシンネマの形成が知られていない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces macrosporus
造嚢器が棍棒形
造嚢器に造精器がコイル状に巻き付く
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が扁楕円形
子嚢胞子の装飾が刺状
子嚢胞子が厚壁
β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシンネマの形成が知られていない
β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces siamensis
β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりテレオモルフが知られていない
β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces apiculatus
β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりテレオモルフが知られていない
β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Talaromyces galapagensis
子嚢果の形態が類似している
子嚢果の装飾が類似している
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果原基が細い菌糸状
本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される