2016年9月12日 (仮訳)系統および形態に基づき明らかになった中国産のカバノキ属植物を宿主とするDiaporthe属2新種 Du, Z. et al., 2016. Phylogeny and morphology reveal two new species of Diaporthe from Betula spp. in China. Phytotaxa. Available at: http://www.mapress.com/j/pt/article/view/phytotaxa.269.2.2 [Accessed September 12, 2016]. 【R3-03286】2016/09/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国四川省および陝西省において胴枯れ病および立ち枯れ病の病徴を示したカバノキ属植物2種に発生した菌を検討し、2新種を記載した。 シラカンバに発生したDiaporthe betulaeはα分生子が無色楕円形で隔壁を欠き、2油滴を含むことなどで特徴づけられた。 Betula albosinensisに発生したD. betulicolaはα分生子が無色長楕円形で油滴を欠き、β分生子が無色紡錘形で屈曲することなどで特徴づけられた。 中国四川省広元市天曌山 (新種) Diaporthe betulae C.M. Tian & X.L. Fan 語源…カバノキ属の 【よく似た種との区別】 Diaporthe vaccinii α分生子の形態が類似している ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりシラカンバではなくスノキ属植物を宿主とする 本種よりα分生子のサイズが小さい 本種と異なりPDA培地でのコロニーが暗緑色~褐色ではなく白色~帯黄色 ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe alleghaniensis 同じカバノキ属植物を宿主とする ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくカナダ、日本などに分布する 本種よりα分生子のサイズが小さい ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe eres 同じカバノキ属植物を宿主とする ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくドイツ、日本などに分布する 本種よりα分生子が短い ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国陝西省安康市寧陝県火地塘 (新種) Diaporthe betulicola C.M. Tian & Z. Du 語源…カバノキ属に生息する 【よく似た種との区別】 Diaporthe woolworthii ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりBetula albosinensisではなくUlmus americanaやコナラ属植物などを宿主とする ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe rostrata 中国に分布する 本種と異なりBetula albosinensisではなくJuglans mandshuricaなどを宿主とする 本種と異なりテレオモルフが知られている 本種よりα分生子が短い 本種よりα分生子の幅が広い 本種と異なりα分生子が両端が尖った長楕円形ではなく楕円形 Diaporthe alleghaniensis 同じカバノキ属植物を宿主とする ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくカナダ、日本などに分布する 本種よりα分生子のサイズが小さい ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diaporthe eres 同じカバノキ属植物を宿主とする ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくドイツ、日本などに分布する 本種よりα分生子が短い 本種よりα分生子の幅が広い ITS+CAL+HIS+EF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される