2021年6月6日 （仮訳）イタリアにおいてギンバイカの苗から分離されたPhytophthora cinnamomiに近縁な新種、Phytophthora mediterranea Bregant, C. et al., 2021. Phytophthora mediterranea sp. nov., a New Species Closely Related to Phytophthora cinnamomi from Nursery Plants of Myrtus communis in Italy. Forests. Available at: https://www.mdpi.com/1999-4907/12/6/682 [Accessed June 6, 2021] 【R3-08480】2021/6/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ イタリアにおいて輪腐病や根腐病などを引き起こした苗から分離された卵菌類を検討し、ギンバイカから分離された一種をPhytophthora mediterraneaとして新種記載した。 本種は系統的にP. cinnamomiに近縁であったが、遊走子嚢のサイズと温度適性、最大生長温度の差異などで容易に識別された。 接種試験を実施し、本種が地中海地域の固有種に対して脅威となる病原性を有することを示した。 Italy, Oristano （新種） Phytophthora mediterranea Bregant, Mulas and Linaldeddu 語源…地中海の 【よく似た種との区別】 Phytophthora cinnamomi イタリアに分布する ITS+Btub+cox1に基づく分子系統解析で近縁（同じクレード7cに含まれる） 本種と異なりオーストラリアにおける分布が知られている 本種と異なりニッケイ属、モミ属植物などを宿主とする 本種より遊走子嚢のサイズが大きい 本種より最大生長温度が低い 本種より生育適温が低い ITS+Btub+cox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora parvispora イタリアに分布する ITS+Btub+cox1に基づく分子系統解析で近縁（同じクレード7cに含まれる） 本種と異なりイチゴノキ属植物などを宿主とする 本種より最大生長温度が低い 本種より生育適温が低い ITS+Btub+cox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される