(仮訳)オーストラリア・クイーンズランド州およびニューカレドニア産の新種、Pisolithus croceorrhizus P. Leonard & McMullan-Fisher
Leonard, PL., et al., 2013, Pisolithus croceorrhizus P. Leonard & McMullan-Fisher sp. nov. from Queensland, Australia and New Caledonia. australasianmycology.com. Available at: http://australasianmycology.com/pages/pdf/31/AM_31_Leonard_25-29.pdf [Accessed January 20, 2014].
【R3-00295】2014/01/20投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

オーストラリア・クイーンズランド州およびニューカレドニアで見出された菌をPisolithus croceorrhizusとして新種記載した。
形態形質および分子系統解析に基づき、本種は同じ黄金色の根状菌糸束を持つP. aurantioscabrosusと別種であることが示された。
また、 Martin et al. (2002) における未記載種の中にも、本種と近縁と思われる種が複数見られた。
Noosa National Park, Arthur Harrold Reserve, Queensland, Australia

(新種)

Pisolithus croceorrhizus P. Leonard & McMullan-Fisher
語源…サフラン色の根の(根状菌糸束の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pisolithus aurantioscabrosus
形態が類似している
鮮やかな橙色の根状菌糸束を持つ
本種と異なりオーストラリア・クイーンズランド州およびニューカレドニアではなくマレーシアおよびタイに分布する
本種と異なりフトモモ科ではなくフタバガキ科樹木の森林に発生する
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子の装飾が隆起した網状ではなく、よりトゲ状
ITS領域に基づく分子系統解析でかなり異なる系統に位置する
Pisolithus albus
ニューカレドニアに分布する
若い子実体のグレバの色が類似している
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の装飾が網状にならず独立したトゲを持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pisolithus sp. 10a (Martin et al. 2002)
ITS領域に基づく分子系統解析でごく近縁
本種より子実体が球形に近い
本種と異なり小型だが明瞭な柄を持つ
本種と異なり根状菌糸束が鮮やかな橙色というよりは帯黄色に近い
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく球形
本種と異なり担子胞子の装飾がトゲからなる網状ではなく疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pisolithus sp. 12 (Martin et al. 2002)
ITS領域に基づく分子系統解析でごく近縁
本種と異なりオーストラリア・クイーンズランド州およびニューカレドニアではなく中国・日本に分布する
Pisolithus sp. 13 (Martin et al. 2002)
オーストラリア・クイーンズランド州に分布する
ITS領域に基づく分子系統解析でごく近縁