(仮訳)北米西部産の新種の地衣、Placynthiella knudsenii
Lendemer, JC. 2004. Placynthiella knudsenii sp. nov., a New Lichen from Western North America. Opuscula Philolichenum. Available at: http://sweetgum.nybg.org/science/op/biblio_list.php?BucVolume_tab=1 [Accessed August 18, 2021] 【R3-08698】2021/8/18投稿

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3行まとめ

米国カリフォルニア州で採集された地衣の一種を検討し、Placynthiella knudseniiとして新種記載した。
本種は地衣体が暗褐色小区画状で主に裂芽状の構造からなり、薄層クロマトグラフィーで2種類の未知成分が検出され、一方でジロホール酸は検出されなかった。
本種が当初同定されていたP. oligotrophaの北米西部および東部産の標本が別種である可能性を指摘した。
USA, California, Riverside Co.

(新種)

Placynthiella knudsenii Lendemer
語源…タイプ標本の採集者で著者の友人であるKerry Knudsen氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Placynthiella oligotropha
形態的に類似している(従来この種として扱われていた)
同一の未知成分を含む
本種と異なり米国ではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり地衣体が小区画状であり、崩壊して裂芽状構造になるという特徴を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸が知られている(ただし混入したものである可能性がある)
Placynthiella icmalea(クロサビコゴケ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
裂芽を有する
本種と異なり地衣体がC+赤色/桃色
本種より裂芽のサイズがずっと小さい
本種と異なり裂芽が容易に崩壊する
Heppia conchiloba
米国に分布する
地上生地衣である
裂芽様構造が類似している
本種と生息環境が異なる