2017年8月1日 (仮訳)イタリアにおいてゴクラクチョウカに”basal rot”を引き起こした新属PleiocarponおよびIlyonectria属1新種 Aiello, D. et al., 2017. Pleiocarpon gen. nov. and a new species of Ilyonectria causing basal rot of Strelitzia reginae in Italy. IMA Fungus. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/ima/imafung/2017/00000008/00000001/art00013 [Accessed August 1, 2017]. 【R3-04258】2017/08/01投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリア、シチリア州の苗圃において”basal rot”に罹病したゴクラクチョウカから分離された菌について、形態学的検討および分子系統解析を実施した。 新属新種Pleiocarpon strelitziaeおよび新種Ilyonectria strelitziaeを記載した。 両種はいずれもcylindrocarpon類似の菌で、病原性が接種試験によって確かめられたが、前者の病原力がより強く、接種苗の全てに致死的であった。 Italy, Sicily, Catania Province, Carrubba, Riposto (新種) Ilyonectria strelitziae L. Lombard & D. Aiello 語源…ゴクラクチョウカ属の 【よく似た種との区別】 Ilyonectria palmarum ITS+nrLSU+EF1-α+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果の壁から分枝しない分生子柄が生じるという特徴を欠く 本種と異なり大分生子の隔壁数が1でない ITS+nrLSU+EF1-α+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Italy, Sicily, Catania Province, Carrubba, Riposto (新種) Pleiocarpon strelitziae L. Lombard & D. Aiello 語源…(属名)多い果実の(培養下での分生子の形状に変異が大きいことから)/(種小名)ゴクラクチョウカ属の 【よく似た種との区別】 Thelonectria spp. ITS+nrLSU+EF1-α+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり有性世代が知られている 本種より大分生子のサイズが大きい 本種と異なり大分生子の隔壁数が最大5ではなく最大9 本種と異なり小分生子を生じることが稀 ITS+nrLSU+EF1-α+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される