(仮訳)淡水中の沈んだタケに発生した新種、Poaceascoma aquaticum
Luo, Z-L. et al., 2016. Poaceascoma aquaticum sp. nov. (Lentitheciaceae), a new species from submerged bamboo in freshwater. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.253.1.5 [Accessed February 25, 2017].
【R3-03785】2017/02/25投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

タイ北部、チエンラーイ県において小川に沈んだタケの腐朽稈に発生した菌を検討し、Poaceascoma aquaticumとして新種記載した。
本種は子嚢果が半埋生または破出状で黒色、乳頭突起を有し、子嚢胞子が淡褐色~褐色の糸状であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析の結果、本種はレンティセシウム科クレードにおいてP. helicoidesと姉妹群を形成した。
Thailand, Chiang Rai Province

(新種)

Poaceascoma aquaticum Z.L. Luo & K.D. Hyde
語源…水生の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Poaceascoma helicoides
子嚢果が埋生する
子嚢果が単室
殻壁が多角菌組織~方形菌糸組織からなる
子嚢胞子が子嚢中で螺旋状に配列する
子嚢胞子が糸状
子嚢胞子に複数隔壁を有する
nrLSU+nrSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢殻が無色~淡黒色
本種より子嚢殻の殻壁が薄い
本種より子嚢のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
nrLSU+nrSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される