(仮訳)ケニアの国立公園に産した新種Psathyrella aberdarensis
Melzer, A., Kimani, VW. & Ullrich, R. 2018. Psathyrella aberdarensis, a new species of Psathyrella (Agaricales) from a Kenyan National Park. Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde. Available at: https://www.univie.ac.at/oemykges/wp-content/uploads/2019/01/ozp27d_Melzer_OA.pdf [Accessed January 28, 2019] 【R3-05899】2019/1/28投稿

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3行まとめ

ケニアのアバーデア国立公園において落枝に群生した菌を検討し、Psathyrella aberdarensisとして新種記載した。
本種は子実体が小型で被膜が永存性、担子胞子がごく淡色で発芽孔が視認されないことなどで特徴づけられた。
本種はP. candolleanaの類縁種に含まれ、他の担子胞子が淡色で発芽孔を欠き、側シスチジアを欠く種とは形態的に異なっていた。

(新種)

Psathyrella aberdarensis A. Melzer, Kimani & R. Ullrich
語源…アバーデア産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Psathyrella singeri
本種と異なりケニアではなく米国などに分布する
本種と異なり襞が顕著な淡色である
本種と異なり襞の間隔が非常に密
Psathyrella sulcatotuberculosa
枯れた材に発生する
子実体が小型
子実体の質感が脆い
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子がごく淡色
担子胞子に顕著な発芽孔を欠く
本種と異なり傘表面が非常に小皺状である
本種と異なり被膜が淡い帯黄色
本種と異なり被膜が繊維状
本種より縁シスチジアが多型である
本種と異なり被膜が類円筒形~中ほどが僅かに拡大した薄壁の細胞からなる
本種と異なり被膜の細胞がしばしば僅かに~豊富に結晶を伴うのではなく時に結晶を伴う
Psathyrella aequatoriae
傘の直径の範囲が重なる
本種と異なりケニアではなくエクアドルなどに分布する
本種と異なり傘に被膜を伴わないか視認されない
本種と異なり襞が褐色ではなく淡い帯褐色
本種と異なり襞の間隔がやや疎ではなく密
Psathyrella atroumbonata
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面から被膜が懸垂する
本種と異なり担子胞子が顕著な截断状
本種と異なり担子胞子の発芽孔が視認されないのではなく小型で時に不明瞭
本種と異なり被膜を構成する菌糸が帯褐色ではなく無色
Psathyrella bivelata
被膜を構成する細胞が球形および分枝する円筒形
被膜を構成する細胞が僅かに厚壁
本種と異なりケニアではなく地中海地域に分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子が暗色
本種と異なり担子胞子に発芽孔を有する
Psathyrella pallidispora
本種と異なりケニアではなく南アフリカに分布する
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の形状が細長い
本種と異なり縁シスチジアがしばしば頭状
Psathyrella varicosa
担子胞子に発芽孔を欠く
本種と異なりケニアではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なり材上生ではなく地上生である
本種より傘のサイズが大きい
本種より柄が長い
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が帯黄色
本種と異なり担子胞子が正面視で楕円形、側面視で僅かに扁平なのではなく正面視で扁桃形~楕円形、側面視で豆形