(仮訳)アンモニア水溶液中で帯青緑色に染まる粘質沈着物を伴う縁シスチジアを有する新種、Psathyrella turcosomarginata
Hoashi, Y., 2008. Psathyrella turcosomarginata, a new species with cheilocystidia possessing mucoid deposits staining bluish green in ammonia solution. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S134035400870264X [Accessed April 9, 2017].
【R3-03915】2017/04/09投稿

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3行まとめ

福岡県太宰府で採集された菌を検討し、Psathyrella turcosomarginata(カワセミイタチタケ)として新種記載した。
本種は子実体が本属菌にしては大型で、傘縁部に顕著な条線~溝線を有し、縁シスチジアにアンモニア水溶液で青緑色を帯びる粘質付着物を伴うことなどで特徴づけられた。
本種は形態的特徴からPsathyra亜属Spintrigerae節に含まれた。
福岡県太宰府市大宰府政庁跡

(新種)

Psathyrella turcosomarginata Hoashi
カワセミイタチタケ
語源…帯青緑色の縁(シスチジア)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coprinus plicatilis
肉眼的形態が類似している
本種と異なり襞が平等子実層型でない
本種と異なり襞が液化しない
本種と異なり襞断面が楔形という特徴を欠く
本種と異なり担子器が1型でない
Coprinus leiocephalus
肉眼的形態が類似している
本種と異なり襞が平等子実層型でない
本種と異なり襞が液化しない
本種と異なり襞断面が楔形という特徴を欠く
本種と異なり担子器が1型でない
Psathyrella uliginicola
子実体が大型
傘のサイズがほぼ一致する
傘縁部に溝線を有することがある
側シスチジアを欠く
本種と異なり日本ではなく北米などに分布する
本種と異なりヤナギ属植物の樹下に発生する
本種より子実体ががっしりとしている
本種より子実体が肉質
本種と異なり傘が湿時帯桃灰色または材木色
本種と異なり襞が暗い帯ワイン褐色
本種より柄の幅が広い
本種と異なり柄の下部が触れると退色する