2021年1月9日 (仮訳)材生息菌の新属、Pseudobactrodesmium Dong, W. et al., 2020. Pseudobactrodesmium (Dactylosporaceae, Eurotiomycetes, Fungi) a Novel Lignicolous Genus. Frontiers in Microbiology. Available at: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmicb.2020.00456/full [Accessed January 9, 2021] 【R3-08036】2021/1/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 水中に沈んだ材から分離された菌を検討し、新属新種Pseudobactrodesmium aquaticumおよびP. chiangmaiensisを記載した。 本属は分生子柄が束状で分生子形成細胞が内生出芽型、分生子の頂部細胞が細まり、隔壁と鞘を有することなどで特徴づけられた。 また、Bactrodesmium longisporumをこの新属に移したが、ホロタイプ標本は検討できず、今後のエピタイプ指定を要した。 中国雲南省紅河ハニ族イ族自治州屏辺ミャオ族自治県 (新種) Pseudobactrodesmium aquaticum W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 語源…(属名)偽のBactrodesmium属/(種小名)水生の 【よく似た種との区別】 Pseudobactrodesmium chiangmaiensis アジアに分布する 河川に生息する 材に生息する nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくタイに分布する 本種と異なり天然基質上でのコロニーが褐色ではなく暗褐色 本種より分生子が短い 本種より分生子の頂部細胞が長い 本種と異なり分生子の鞘が水でマウントすると容易に観察されるのではなく不明瞭 nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Chiang Mai (新種) Pseudobactrodesmium chiangmaiensis X. D. Yu, W. Dong & K. D. Hyde 語源…チエンマイ産の 【よく似た種との区別】 Pseudobactrodesmium aquaticum アジアに分布する 河川に生息する 材に生息する nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく中国に分布する 本種と異なり天然基質上でのコロニーが暗褐色ではなく褐色 本種より分生子が長い 本種より分生子の頂部細胞が短い 本種と異なり分生子の鞘が水でマウントすると不明瞭なのではなく容易に観察される nrLSU+nrSSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Pseudobactrodesmium longisporum (M.B. Ellis) W. Dong & K.D. Hyde 旧名:Bactrodesmium longisporum M.B. Ellis 【よく似た種との区別】 Pseudobactrodesmium chiangmaiensis 材に生息する 分生子のサイズが類似している 本種より分生子柄の最大長が短い 本種と異なり分生子の頂部細胞の形状が細長く、末端が類球形の塊茎状