(仮訳)Pseudobaeospora taluna:オーストラリア南部産の新種
Craig, S. et al. 2023. Pseudobaeospora taluna (Fungi: Agaricales) newly described from southern Australia. Australian Journal of Taxonomy. Available at: https://www.taxonomyaustralia.org.au/_files/ugd/3c4d51_14d3bc39e3a040b09d90a242894e9976.pdf [Accessed May 14, 2024] 【R3-11698】2024/5/14投稿

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3行まとめ

オーストラリア、タスマニア州およびビクトリア州で採集された菌を検討し、Pseudobaeospora talunaとして新種記載した。
本種は傘が帯桃灰色~鈍灰色でKOHにより青緑色、柄基部から類白色の菌糸が土壌に伸びる点、担子胞子が厚壁でデキストリノイド、側および縁シスチジアを有することなどで特徴づけられた。
タスマニア州産標本は4胞子性、ビクトリア州産標本は2胞子性であったが同種と考えられた。
Australia, Tasmania, Oigles Road, near Kermandie Falls track

(新種)

Pseudobaeospora taluna S.Craig, L.J.Vaughan & T.W.May
語源…タスマニア先住民の言語(パラワ・カニ)でタイプロカリティのHuon川流域を指す語から
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudobaeospora cyanea
柄基部が剛毛状
縁シスチジアが不規則形
傘表皮が毛状被で多隔壁の要素からなる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくイタリアなどに分布する
本種より傘の色がはっきりとしている
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pseudobaeospora euganea
傘表皮が毛状被
Pseudobaeospora lavendulamellata
傘表皮が毛状被
Pseudobaeospora deckeri
柄基部が剛毛状
担子胞子のQ値平均が非常に類似している
縁シスチジアを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなく米国などに分布する
本種より傘が濃い紫色
本種と異なり子実体がKOH+緑色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される